SINGLES BAR

(だれかあなたをまたせてる)

誰かあなたを待たせてる

(ひとがおありですか)

人がおありですか

(さっきからみるともなくみている)

さっきから見るともなく見ている

(わたしをわるくおもわないでください)

私を悪く思わないで下さい

(そこからなにかみえますか)

そこから何か見えますか

(たばこのけむりごしまどのかなた)

タバコの煙越し窓の彼方

(ますたーはあいかわらずなにもはなさない)

マスターはあいかわらず何も話さない

(じぶんのことなにもはなさない)

自分のこと何も話さない

(よるのいりぐちはさみしくて)

夜の入り口はさみしくて

(ねむりにつくまでさみしくて)

眠りにつくまでさみしくて

(ひとのけはいのするくらがりに)

人の気配のする暗がりに

(みをよせたくなります)

身を寄せたくなります

(だれかひろいにきたわけじゃない)

だれか拾いに来たわけじゃない

(いまさらもういいんです)

今さらもういいんです

(ひびをひたすらいきてゆくだけだから)

日々をひたすら生きてゆくだけだから

(うそのようなじかんがほしかったんです)

嘘のような時間がほしかったんです

(であうこともわかれることも)

出会うことも別れることも

(いまさらもういいんです)

今さらもういいんです

(ただだれかおなじようなひとが)

ただだれか同じような人が

(ほかにもいるとおもいたいんです)

他にもいると思いたいんです

(よるのいりぐちはさみしくて)

夜の入り口はさみしくて

(ねむりにつくまでさみしくて)

眠りにつくまでさみしくて

(ひとのけはいのするくらがりに)

人の気配のする暗がりに

(みをよせたくなります)

身を寄せたくなります

(ふるいれこーどをかけるなら)

古いレコードをかけるなら

(おもいでよりももっとふるいやつがいい)

思い出よりももっと古いやつがいい

(むじゃきに「こんなきょくしらない」と)

無邪気に「こんな曲知らない」と

(わらうわたしになれるから)

笑う私になれるから

(ｓｉｎｇｌｅｓ　ｂａｒ　のさみしさは)

SINGLES BAR のさみしさは

(かえりどきをじぶんできめること)

帰りどきを自分で決めること

(「もうかえろうか」っていわれてせきをたつ)

「もう帰ろうか」って言われて席をたつ

(ざんねんさもくすぐったさもないこと)

残念さもくすぐったさもないこと

(よるのいりぐちはさみしくて)

夜の入り口はさみしくて

(ねむりにつくまでさみしくて)

眠りにつくまでさみしくて

(ひとのけはいのするくらがりに)

人の気配のする暗がりに

(みをよせたくなります)

身を寄せたくなります

(よるのいりぐちはさみしくて)

夜の入り口はさみしくて

(ねむりにつくまでさみしくて)

眠りにつくまでさみしくて

(ひとのけはいのするくらがりに)

人の気配のする暗がりに

(みをよせたくなります)

身を寄せたくなります