タイニーリトル・アジアンタム

(きのうままがよんでくれたおとぎばなしは)

昨日ママが読んでくれた御伽噺は

(おひめさまとおうじさまが)

お姫さまと王子さまが

(しあわせなきすをしたんだけど)

しあわせなキスをしたんだけど

(わたしまだあまいこいぜんぜんわかんなくて)

わたしまだあまい恋ぜんぜんわかんなくて

(ゆめをみたのゆめをみるの)

夢をみたの 夢をみるの

(だいすきなじんじゃーぶれっどのこと)

だいすきなジンジャーブレッドのこと

(かれはぺこりとおじぎしてわたしにきいた)

彼はぺこりとお辞儀してわたしに訊いた

(「どこへいくの？」「なにをするの？」)

｢どこへ行くの？｣ ｢なにをするの？｣

(わたしなにもいえなくてないたの)

わたしなにも言えなくて泣いたの

(うつむいたこのおでことんとんたたいたのは)

俯いたこのおでこトントン叩いたのは

(きみなのかな？ちがうのかな？)

きみなのかな？ 違うのかな？

(めをあけたいのにまだこわいんだ)

目を開けたいのに まだ怖いんだ

(ゆうやけってなんだかさみしい)

夕焼けってなんだかさみしい

(おねがい、まって)

お願い、待って

(もうすぐもっともっとよぶから)

もうすぐもっともっと呼ぶから

(あたりまえみたいなことばなんてやめてよ)

あたりまえみたいな言葉なんてやめてよ

(だってほしいの、ほんとのきもちだけ)

だってほしいの､ほんとの気持ちだけ

(まだ、まだ、こどもだっていうんでしょ)

まだ､まだ､こどもだって言うんでしょ

(わかってるのかわりたいのだけどね)

わかってるの 変わりたいの だけどね

(そっとそっとおしえて)

そっとそっと教えて

(あたらしいせかいのかぎまわして)

新しい世界の鍵回して

(せなかをだきしめたい、なんてね)

背中を抱きしめたい､なんてね

(ちょっとおさないってしってるもん・・・)

ちょっと幼いって知ってるもん…

(ふわふわそらにうかぶきゃんでぃぽっと)

ふわふわ空に浮かぶキャンディポット

(くものおしろでおどろう)

雲のお城で踊ろう

(まほうをちょっとだけかけたら)

魔法をちょっとだけかけたら

(おうじさまにあえるの・・・)

王子さまに会えるの…

(ゆめみてることしってるよ)

夢見てること知ってるよ

(でもきみがほんとにおうじさまだったなら)

でもきみがほんとに王子さまだったなら

(きっとどれすもがらすのくつも)

きっとドレスもガラスのくつも

(すきになれるはずなの・・・)

好きになれるはずなの…

(ねえ、きみがもういちどわらったら)

ねえ､きみがもう一度笑ったら

(こんどはきっとわたしもわかるきがするの)

今度はきっとわたしもわかる気がするの

(どりっぷしたこーひーはまだにがい)

ドリップしたコーヒーはまだ苦い

(おさとうちょっととかしてのんだらいえるかな)

お砂糖ちょっと溶かして飲んだら言えるかな

(ねえ、ままみたいにきれいに)

ねえ､ママみたいにきれいに

(なれるのかなわかんないなだからね)

なれるのかな わかんないな だからね

(りっぷはぐろすだけ)

リップはグロスだけ

(うすいくちびるなんてすきじゃないかな・・・)

薄いくちびるなんて好きじゃないかな…

(どうすればいいの？)

どうすればいいの？

(だって、もう、きみのいじわるなこえがする・・・)

だって､もう､きみの意地悪な声がする…