いるべき場所

(もあなみちをあけろ)

モアナ　道を開けろ

(このむらこそが おまえのいるべきばしょさ)

この村こそが お前のいるべき場所さ

(なじみのうたでみんなおどるよ)

なじみの歌でみんな踊るよ

(あたらしいうたはいらない)

新しい歌はいらない

(とてもだいじなこと でんとうをまもろう)

とても大事なこと 伝統を守ろう

(まもろう)

守ろう

(しっかりまえみて)

しっかり前見て

(すすもう)

進もう

(なんでもわけあい)

なんでも分け合い

(そうよ)

そうよ

(かごをあみあげて)

カゴを編み上げて

(りょうしのふねをまつ)

漁師の船を待つ

(みにいこう)

見に行こう

(だめだよ)

ダメだよ

(はなれるんじゃない)

離れるんじゃない

(あしたのむらおさは)

明日の村長は

(おまえだ)

お前だ

(いずれはきがつくはずだ)

いずれは気がつくはずだ

(しあわせはここに)

幸せはここに

(あると)

あると

(みてごらんここなっつ)

みてごらんココナッツ

(すばらしいぞ)

素晴らしいぞ

(そう)

そう

(なんにもむだがなくてやくにたつ)

なんにも無駄がなくて役に立つ

(あみもつくれるし)

網も作れるし

(かじゅうはあまい)

果汁は甘い

(はっぱでひをおこし りょうりもできる)

葉っぱで火をおこし 料理もできる

(みてごらんここなっつ)

見てごらんココナッツ

(みてごらんここなっつ)

見てごらんココナッツ

(すばらしいぞ)

素晴らしいぞ

(みのりゆたかなだいち)

実り豊かな大地

(でもそとは)

でも外は

(きけんだ)

危険だ

(ゆたかであんぜんあかるいみらいは)

豊かで安全明るい未来は

(ここに)

ここに

(もうじきわかるさおまえも)

もうじき分かるさお前も

(しあわせはここに)

幸せはここに

(あると)

あると

(だんすするのがすき なみとたわむれて)

ダンスするのが好き 波とたわむれて

(うみはいたずらそこがかわいい)

海はいたずら　そこが可愛い

(みんなはわたしにかおをしかめる)

みんなは私に顔をしかめる

(でもすきなことをするの)

でも好きなことをするの

(ちちおやににたがんこなこ)

父親に似た　頑固な子

(でもこころのこえにきがついたなら)

でも心の声に気がついたなら

(すぐしたがいなさいささやくこえは)

すぐ従いなさい　ささやく声は

(ほんとうのじぶんよ)

本当の自分よ

(おまえなの)

お前なの

(もあな)

モアナ！

(おとうさん ふねをちょっとみてただけよ)

お父さん！ 船をちょっと見てただけよ

(のるつもりなんてなかったの)

乗るつもりなんてなかったの

(おいでみせたいものがあるんだ)

おいで　見せたいものがあるんだ

(おまえをつれてくるひを ずっとまちのぞんでいたんだ)

お前を連れてくる日を ずっと待ち望んでいたんだ

(ここはむらをまもるもの むらおさのばしょだ)

ここは村を守る者 村長の場所だ

(いつかおまえもこのいただきにたって いしをひとつつむときがくるだろう)

いつかお前もこの頂に立って 石をひとつ積む時が来るだろう

(わたしもやったわたしのちちもそのちちも すべてのむらおさがそうしてきた)

私もやった　私の父もその父も すべての村長がそうしてきた

(そしておまえがこのうえにいしをおいたとき)

そしてお前がこの上に石を置いた時

(しまはいまよりもいちだんたかくなる)

島は今よりも一段高くなる

(おまえはむらのみらいだもあな)

お前は村の未来だモアナ

(それはとおいうみではなくここにある)

それは遠い海ではなくここにある

(みんなのきたいにこたえるときがきたんだよ)

みんなの期待に応える時が来たんだよ

(あみもつくれるしかにくはおいしい)

網も作れるし果肉はおいしい

(はっぱでひをおこしりょうりもできる)

葉っぱで火をおこし料理もできる

(われわれみんな)

我々みんな

(しんじてる)

信じてる

(だいちのめぐみを)

大地の恵みを

(そとには)

外には

(いかないわ)

行かないわ

(しまのひとたちといつまでもくらすの)

島の人達といつまでも暮らすの

(ここで)

ここで

(おしえをちゃんとまもっていく)

教えをちゃんと守っていく

(みんなといっしょに)

みんなと一緒に

(ここで)

ここで

(みらいはむすばれる)

未来は結ばれる

(ここに)

ここに

(しあわせがあるの)

幸せがあるの

(ここに)

ここに

(ここに)

ここに