逃げちまおうぜ

(もういいだろ)

もういいだろ

(あんたはひたすらあんたでありつづけた)

あんたはひたすらあんたであり続けた

(そのくろうもただねぶみされるじたいで)

その苦労もただ値踏みされる事態で

(こころもからだもなまきずがたえなくていてぇ)

心も体も生傷が絶えなくて痛ぇ

(もうだめだ、もうやめだってはうあいろ)

「もうだめだ、もう止めだ」って這う隘路

(ぼくら、どこへいこうね)

僕ら、何処へ行こうね

(にげちまおうぜ)

逃げちまおうぜ

(どうせだれもさがしになんてこねぇ)

どうせ誰も探しになんてこねぇ

(そういうひびをいきたぼくらはきっとなかまだ)

そういう日々を生きた僕らはきっと仲間だ

(うしろめたさがじゃまするんなら)

後ろめたさが邪魔するんなら

(あらたなかどでとすりゃいい)

「新たな門出」とすりゃいい

(そりゃこわいけど)

そりゃ怖いけど

(あるきなれたまちでもときたままいごになるのだから)

歩き慣れた街でも時たま迷子になるのだから

(じんせいにおいてはなおのことでまいるぜ)

人生に於いては尚の事で参るぜ

(はみだしたぼくらはきずのなめあいもゆるされねぇ)

はみ出した僕らは傷の舐め合いも許されねぇ

(もういやだそのたぐいはちんもくりょうほう)

「もう嫌だ」その類は沈黙療法

(だからぼくら、わらった)

だから僕ら、笑った

(げんじつとうひ)

現実逃避

(しょうりなんてものはありえねぇ)

勝利なんてものはあり得ねぇ

(はなからはいしゃだったぼくらのぼうえいさくだ)

端から敗者だった僕らの防衛策だ

(せいろんのじゅうだんにうちぬかれては)

正論の銃弾に撃ち抜かれては

(なみだをかくすことばかりうまくなってた)

涙を隠すことばかり上手くなってた

(つよがりだってげんかいはあって)

強がりだって限界はあって

(ぜんぶせかいのせいにしたくて)

全部世界のせいにしたくて

(あぁ)

あぁ

(きずついたぶんだけつよくなれるとかうそだ)

傷ついた分だけ強くなれるとか嘘だ

(これいじょうどうしろってのさ)

これ以上どうしろってのさ

(なぁ)

なぁ

(しらむそらをみやった)

白む空を見遣った

(にげちまおうぜ)

逃げちまおうぜ

(どうせだれもさがしになんてこねぇ)

どうせ誰も探しになんてこねぇ

(こどくなひびをさいたこのうたがきこえるか)

孤独な日々を裂いたこの歌が聞こえるか

(うしろめたさがじゃまするんなら)

後ろめたさが邪魔するんなら

(あらたなかどでとすりゃいい)

「新たな門出」とすりゃいい

(しぬくらいなら)

死ぬくらいなら

(どうだにげちまおうぜ)

どうだ逃げちまおうぜ

(じんせいいきのこるすべ)

人生　生き残る術

(じゃあなしょうもねぇひびへ)

「じゃあな」しょうもねぇ日々へ

(なけやわらえや)

泣けや笑えや

(ぼくら、いきているのだ)

僕ら、生きているのだ

(ぼくら、いきているのだ)

僕ら、生きているのだ

(ぼくら、いきているのだ)

僕ら、生きているのだ