WaLL FloWeR

(きずはいえあすにきたいをしてみても)

傷は癒え　明日に期待をしてみても

(うまれもったのろいがさ)

生まれ持った呪いがさ

(とけてしまったらわたしじゃないから)

解けてしまったら私じゃないから

(ひとはみなここにさだめによりそって)

人は皆個々に運命に寄り添って

(いきていかなきゃいけないと)

生きて行かなきゃいけないと

(さとるはかなしあのこはかべのはな)

悟るは悲し　あの子は壁の花

(こんとんとしたよのなかをいきていくんだ)

混沌とした世の中を生きて行くんだ

(よごれたにんげんさこれいじょうはごめんだ)

汚れた人間さ　これ以上は御免だ

(すばらしいとおもえるようにみにくいとおもってみよう)

素晴らしいと思える様に　醜いと思ってみよう

(いつからいせにのこるはながさきくずれぬように)

いつか来世に残る花が咲き　崩れぬように

(あしたせかいがとほうにくれてしまっても)

明日世界が途方に暮れてしまっても

(かべのはなにはきづきもしないんだろうな)

壁の花には気づきもしないんだろうな

(そのかちがけっしてすべてではないのだ)

その「価値」が決して全てではないのだ

(うまれてきたこたえがさ)

生まれて来た答えがさ

(さいしょからきまっているんなら)

最初から決まっているんなら

(ひとはみなかなしむひつようなんかない)

人は皆悲しむ必要なんかない

(わずかなひかりなんかが)

僅かな光なんかが

(はらをすかしわめくげんいんなんじゃない)

腹を空かし喚く原因なんじゃない？

(たいしたさのないかんねんなんかがぶきとなるんだ)

大した差のない観念なんかが武器となるんだ

(わかっているんだまだわかっていないんだろう)

わかっているんだ「まだわかっていないんだろう」

(あいしてもむだなのにあいしてるわたしがいる)

愛しても無駄なのに愛してる私がいる

(そのこころだけはゆいいつはなをからすのをふせぐ)

その心だけは唯一　花を枯らすのを防ぐ

(あしたせかいがとたんにおわってしまうなら)

明日世界が途端に終わってしまうなら

(ひとはたいせつなものにきづくんだろうな)

人は大切なものに気づくんだろうな

(すばらしいとおもえるようにみにくさにきづいてみよう)

素晴らしいと思えるように　醜さに気づいてみよう

(かなしさとはえがおがあるからだと)

悲しさとは笑顔があるからだと

(あいしてもむだなのにひかりをおうわたしがいる)

愛しても無駄なのに　光を追う私がいる

(きれいとしんじるそのものがうつくしいんだと)

綺麗と信じるそのものが美しいんだと

(じつはよごれくさったこのち)

実は汚れ腐ったこの地

(ひとのなにもかもぜんぶ)

人のなにもかも全部

(どうかあたたかいものをわすれないようにいきて)

どうか温かいモノを忘れないように生きて

(かべのはなはいつかむくわれるべきだ)

壁の花はいつか報われるべきだ

(せかいはあなたのてによりいきている)

世界はあなたの手により生きている