ピアノソナタヘ長調～奇跡の子

(かみのもうしごきせきのこだ)

神の申し子　奇跡の子だ

(かみがやどってるおんがくのかみが)

神が宿ってる　音楽の神が

(さんさいでなんとぴあのひいた おしえていないのに)

三歳でなんとピアノ弾いた 教えていないのに

(すごい)

すごい！

(ごさいにしてきょくをかいた らくがきがわりに)

五歳にして曲を書いた 落書き代わりに

(まさか)

まさか！

(わがちょうじょのなんねーるも きせきのしょうじょです)

我が長女のナンネールも 奇跡の少女です

(わたしのきょくをおききください)

私の曲をお聞きください

(えんそうみすがないきせきのこだ)

演奏ミスがない　奇跡の子だ

(にんげんわざじゃないとりこになりそうだ)

人間技じゃない　虜になりそうだ

(あらゆるおとをききわけられる ぜったいおんかん)

あらゆる音を聞き分けられる 絶対音感

(すばらしい)

素晴らしい！

(むずかしいふーがもみないでひける どういうわけか)

難しいフーガも見ないで弾ける どういうわけか

(ほんとうか)

本当か！

(わがむすめがこのぬので めかくしします)

我が娘がこの布で 目隠しします

(それで)

それで？

(みずにえんそうします)

見ずに演奏します

(じしんにみちてるきせきのこだ)

自信に満ちてる　奇跡の子だ

(かみがつかわしたちいさなぷりんす)

神が遣わした　小さなプリンス

(じゆうなひびきでさそう)

自由な響きで誘う

(てんしのかなでるねいろ)

天使の奏でる音色

(まれにみる)

まれにみる

(さいのうよ)

才能よ

(ざんねんながらもうじき)

残念ながらもうじき

(ただのおとなになってしまうかもしれない)

ただの大人になってしまうかもしれない

(こどものままなら)

子供のままなら！

(ヴぉるふがんぐあまでうすもーつぁるとに)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトに！

(かんぱいかみのこに)

乾杯！　神の子に

(このこのみらいに)

この子の未来に

(どこにいようとも)

どこにいようとも

(きせきをわすれない)

奇跡を忘れない

(そのなは)

その名は

(もーつぁると)

モーツァルト！

(ぶらぼー)

ブラボー

(ありがとうございます)

ありがとうございます

(ありがとうございます)

ありがとうございます

(ぱぱこのこぐあいがわるいみたい)

パパ！　この子具合が悪いみたい

(なにつかれたんだろう)

なに...疲れたんだろう

(わたしのこはてんさいだ てんさいはかんじやすいものだ)

私の子は天才だ 天才は感じやすいものだ

(だいじょうぶか)

大丈夫か？

(むすこのために)

息子のために

(もーつぁると)

モーツァルト

(ありがとうございます)

ありがとうございます！

(このさいのう)

この才能

(もーつぁると)

モーツァルト

(じひぶかいおかた)

慈悲深いお方！

(かんしゃとほうしゅうとして)

感謝と報酬として

(おこころありがとうございます)

お心ありがとうございます！

(あまでなにをもってるんだ)

アマデ　何を持ってるんだ？

(だれにもらったんだ)

誰に貰ったんだ？

(それはかれのものよ)

それは彼のものよ

(これはヴぁるとしゅてってんだんしゃくふじん)

これはヴァルトシュテッテン男爵夫人

(あなたがくださったのですか)

あなたが下さったのですか？

(いいえわたしがあげたのではありません)

いいえ私があげたのではありません

(うまれたときからあまでのものです)

生まれた時からアマデのものです

(あなたのむすこはてんさいよ)

貴方の息子は天才よ

(もちろんですとも わたしがつくりだしみがきあげたのですから)

もちろんですとも 私が作り出し磨き上げたのですから

(さわたしなさい)

さ　渡しなさい

(いけませんそのはこはかれだけのもの)

いけません　その箱は彼だけのもの

(あまであなたがもっているのは おうごんよりもまばゆくひかりよりもすうこうなもの)

アマデ　あなたが持っているのは 黄金よりも眩く光よりも崇高なもの