夢現乱舞抄

(いちじんのかぜがごとくときをかけゆけと)

一陣の風が如く　時代を駆けゆけと＿＿

(やみをさいてひびくはおとさだめをせおい)

闇を裂いて　響く刃音　宿命を背負い

(いくはらんせいまうはゆめかうつつか)

往くは乱世　舞うは夢か現か

(かたきいわもくだくつるぎそのみはただけだかく)

硬き岩も砕く剣　その身は唯気高く

(ほむらがごとくきらめく)

焔が如く煌めく

(せつなにこめうちこむたけきいちげきらいめいとどろかせ)

刹那に込め討ち込む　猛き一撃　雷鳴轟かせ

(いくさばにもゆるはいのちのはな)

戦場に燃ゆるは　生命の華

(いざしゅつじんさあつちけむりあげちへいのはてまで)

いざ出陣　さあ土煙上げ　地平の果てまで

(こうやにおちたなもなきなみだふみこえてゆけ)

荒野に落ちた名もなき泪　踏み越えてゆけ

(たとえそのすべてがはかなくともそらをあおぎ)

たとえその全てが果敢無くとも　天を仰ぎ

(かくごをやどしてたたかうのみ)

覚悟を宿して　闘うのみ

(はげしくつよくみだれまうように)

烈しく　強く　乱れ舞うように

(ふぶくはなはなにをもとめなにをねがうか)

吹雪く花は　何を求め　何を願うか

(つきよてらせわがほこりをしめいを)

月よ照らせ　我が誇りを　使命を

(おのがわざをみがきあげてごかんをとぎすませて)

己が技を磨き上げて　五感を研ぎ澄ませて

(このみがくだけちるまで)

この身が砕け散るまで

(したたるあかきしずくそれよりいでしはがねであるゆえか)

したたる紅き滴　其れより出でし　鋼で在る故か

(みかがみにうつるはかなしきごう)

水鏡に映るは　哀しき業

(いざほとばしるせんこうはなちこくうをきりさけ)

いざほとばしる閃光放ち　虚空を斬り裂け

(えいがけんそうせいじゃくもまたうたかたなれど)

栄華　喧噪　静寂もまた　泡沫なれど

(いかなるときでもやくめつらぬきまもりぬくと)

如何なる時でも役目貫き　守り抜くと

(りょうらんのときをつきすすまん)

繚乱の刻を　突き進まん

(よびさまされたあつきせんりつ)

呼び覚まされた　熱き旋律

(あああさきゆめよしゅらとちり)

嗚呼　浅き夢よ　修羅と散り

(ひとたびのえにしくりかえし)

ひとたびの縁　繰りかえし

(ただきざみゆくれきしのなか)

ただ刻みゆく歴史の中

(むじょうをかなでるたましいのうた)

無常を奏でる魂の詩

(とわについえぬしゅめいをむねにあざやかにはなつ)

永久に潰えぬ　主命を胸に　鮮やかに放つ

(いちげきこそわがそんざいのいぎであるから)

一撃こそ　我が存在の意義であるから

(いざしゅつじんさあつちけむりあげちへいのはてまで)

いざ出陣　さあ土煙上げ　地平の果てまで

(こうやにのこるゆめあとさえもふみこえすすめ)

荒野に残る　夢跡さえも　踏み越え進め

(たとえそのすべてがはかなくともそらをあおぎ)

たとえその全てが果敢無くとも　天を仰ぎ

(かくごをやどしてたたかうのみ)

覚悟を宿して　闘うのみ

(はげしくつよくみだれまうように)

烈しく　強く　乱れ舞うように