二足歩行(Reloaded)

(これはぼくのしんかのかていのさんぺーじめです。)

「これは僕の進化の過程の3ページ目です。」

(だきしめたいからにほんあしであるく)

抱き占めたいから2本足で歩く

(ひとりじゃさびしいからきみといきするよ)

一人じゃ寂しいから君と息するよ

(ねえままぼくすきなひとができたんだ)

「ねえママ、僕好きな人が出来たんだ。」

(おめでとう)

"おめでとう"

(あいたいよ)

会いたいよ

(ねえきみはいまごろだれのちちをすっていきてるの)

ねえ君は今頃誰の乳を吸って生きてるの？

(ことばはもうおぼえたかな)

言葉はもう覚えたかな？

(ぱぱままにーな)

「パパ、ママ、ニーナ」

(よくできましたいますぐいくね)

"よく出来ました。今すぐ行くね。"

(あれおかしいな)

あれ？おかしいな

(きみをだきしめるためにうかせたまえあしが)

君を抱き占めるために浮かせた前足が

(なぜかきみをきずつけはじめるんだ)

何故か君を傷つけ始めるんだ

(おぼえたてのことばだって)

覚えたての言葉だって

(きみにつきさすないふきりさくらいふ)

君に突き刺すナイフ　切り裂く人生

(じゃああたしがないふはなつまえのそのくちを)

「じゃあアタシがナイフ放つ前のその口を、

(このくちでふさいであげましょう)

この口で塞いであげましょう」

(そうたいのちゅー)

相対のチュー

(きみはいまからあたしのいきをすっていきてくの)

キミは今からアタシの息を吸って生きてくの

(ことばはもうだえきでさびついた)

言葉はもう唾液で錆びついた

(ねえいつかのぼくらはまたわらえるのかな)

ねえいつかの僕らはまた笑えるのかな

(ねえきみはいまさらぼくのいきをすって)

ねえ君は今さら僕の息を吸って

(だいすきだなんていってみせるの)

「大好き」だなんて言ってみせるの

(ねえぼくもすきだよどうしてなんていらない)

ねえ僕も好きだよ　「どうして」なんていらない

(はなさないからなんどもきみといきよう)

離さないから　何度も君と生きよう

(ぼくらはもういっそぼんべのようにいっしょう)

僕らはもういっそボンベのように一生

(ふたりはくことばすっていきたえて)

二人吐く言葉吸って息絶えて