そして君は月になった

(そしてきみはつきになった)

そして君は月になった

(ぼくはそらでほしになった)

僕は宇宙（そら）で星になった

(ぎんがのほとりでいつもいっしょさ)

銀河のほとりでいつも一緒さ

(そしてぼくはくずれちった)

そして僕は崩れ散った

(つきがあけたあなにおちて)

月が空けた穴に落ちて

(うちゅうのどんぞこでずっといっしょさ)

宇宙のどん底でずっと一緒さ

(ひゅーひゅーひゅーうー)

ひゅー　ひゅー　ひゅーうー

(かくんかくんゆれてる)

かくん　かくん　揺れてる

(つきのくびをぽけっとに)

月の首をポケットに

(つきがしんだよぞらはくらくくらくおちてゆく)

月が死んだ夜空は　暗く　暗く　落ちてゆく

(くるくるくるったゆきおんなのおどりを)

くる　くる　狂った雪女の踊りを

(こおっためでみつめつづけたぼくはぽろぽろ)

凍った目で見つめ続けた僕は　（ぽろ　ぽろ）

(くずれたからだをそらにおとしてたぽろぽろ)

崩れた身体を空に落としてた　（ぽろ　ぽろ）

(ぽろぽろぽろぽろひゅるら)

ぽろぽろ　ぽろぽろ　ひゅるら

(ひゅるらひゅるらひゅうるりら)

ひゅるら　ひゅるら　ひゅうるりら

(そしてぼくはほしになった)

そして僕は星になった

(きみはそらでつきになった)

君は宇宙（そら）で月になった

(おーろらのほとりでいつもいっしょさ)

オーロラの畔でいつも一緒さ

(そしてぼくはおちてきえた)

そして僕は落ちて消えた

(かなしいゆきぐものむこう)

悲しい雪雲の向こう

(ならくのどんぞこでつきをみながら)

奈落のどん底で月を見ながら

(ひゅー)

ひゅー

(きこえないふれないうごかないでもみえる)

聞こえない　触れない　動かない　でも見える

(あたたかいぽけっとにわたしをいれてる)

温かいポケットに私を入れてる

(くるくるくるしいふるえはやさしく)

くる　くる　苦しい震えは優しく

(ここちよいねむりについたわたしはぽろぽろ)

心地良い眠りについた私は　（ぽろ　ぽろ）

(くずれたきみをよぞらにおくってたぽろぽろ)

崩れた君を夜空に送ってた　（ぽろ　ぽろ）

(ぽろぽろぽろぽろひゅるらひゅるらひゅるらひゅうるりら)

ぽろぽろ　ぽろぽろ　ひゅるら　ひゅるら　ひゅるら　ひゅうるりら

(そしてきみはつきになったくらくくずれおちたぼくを)

そして君は月になった　暗く崩れ落ちた僕を

(こわれたかたまりがてらしつづける)

壊れた塊が照らし続ける

(そしてぼくはほしになったつきはもうかがやかない)

そして僕は星になった　月はもう輝かない

(ほしもきえてくひかりのなかに)

星も消えてく　光の中に

(そしてつきとほしはきえるきえたふたりはみつからない)

そして月と星は消える　消えた二人は見つからない

(うちゅうのどんぞこでずっといっしょさ)

宇宙のどん底でずっと一緒さ

(そしてつきとほしはきえるそれはいちやのおとぎばなし)

そして月と星は消える　それは一夜のおとぎ話

(うちゅうのどんぞこでずっといっしょさ)

宇宙のどん底でずっと一緒さ