百億光年

(まぶしいこのまちにもつきがやさしくささやく)

眩しいこの街にも月が優しくささやく

(きょうがおわる)

『今日が終わる』

(さびしくおもう)

寂しく思う

(むかいのほーむのほうがさきに)

向かいのホームのほうが先に

(さいしゅうでんしゃがきて)

最終電車が来て

(みんなつれていった)

みんな連れて行った

(ものくろになったみたいに)

モノクロになったみたいに

(とりのこされたわけじゃないのに)

取り残されたわけじゃないのに

(せかすかぜあれくるうなみ)

急かす風　荒れ狂う波

(のみこまれそうになるけど)

飲み込まれそうになるけど

(ひゃくおくこうねんのだれかのねがいがひかってる)

百億光年の誰かの願いが光ってる

(じかんはかかってもたしかにとどいたんだ)

時間はかかっても確かに届いたんだ

(きょうはかなわなくてもしんじつづけてみたいな)

今日は叶わなくても信じ続けてみたいな

(いつのひにかぼくのねがいもとどくはずだから)

いつの日にか僕の願いも届くはずだから

(かたちをかえながらゆがみながらあるいてく)

形を変えながら歪みながら歩いてく

(てらすがいとうのかずだけのぼく)

照らす街灯の数だけの僕

(どうしようもないぼくも)

どうしようもない僕も

(ねがいかなえたいぼくも)

願い叶えたい僕も

(やめたいぼくも)

やめたい僕も

(どれもほんとうのぼくだな)

どれも本当の僕だな

(ちいさいころにぎりしめてた)

小さい頃握りしめてた

(とけたちょこげんけいはもうなくても)

溶けたチョコ原型はもうなくても

(だいじにおもった)

大事に思った

(なんどもにげたいとこころのひにふるなみだ)

何度も逃げたいと心の火に降る涙

(そんなんじゃきえやしない)

そんなんじゃ消えやしない

(かわらないひがあるから)

変わらない火があるから

(あしたかなわなくてもまだきえはしないのなら)

明日叶わなくてもまだ消えはしないのなら

(あとすこしだけぼくのこころにしたがってみるかな)

あと少しだけ僕の心に従ってみるかな

(めいかくなこたえのないこのみちを)

明確な答えのないこの道を

(おくびょうにもなる)

臆病にもなる

(このままずっとしんじつづけられるかな)

このままずっと信じ続けられるかな

(そらをみあげたんだ)

空を見上げたんだ

(だれかのねがいがひかってた)

誰かの願いが光ってた

(とどいたんだ)

届いたんだ

(ひゃくおくこうねんのだれかのねがいがひかってる)

百億光年の誰かの願いが光ってる

(じかんはかかってもたしかにとどいたんだ)

時間はかかっても確かに届いたんだ

(きょうはかなわなくてもしんじつづけてみるから)

今日は叶わなくても信じ続けて見るから

(いつのひにかぼくのねがいもとどくといいな)

いつの日にか僕の願いも届くといいな