るぅとくん　短曲集

(どうせあたしにあきてんなら)

どうせアタシに飽きてんなら

(うまくやってほしかった)

上手くやって欲しかった

(きづいちゃいないとおもってた？)

気付いちゃいないと思ってた？

(あのこにおくったｄｍ)

あの子に送ったDM

(こっちもあきるまで)

こっちも飽きるまで

(うまくやってほしかった)

上手くやって欲しかった

(ばれてんのは)

バレてんのは

(ｌｉｎｅだけじゃない)

LINEだけじゃない

(であったころといまのこころの)

出会った頃と今の心の

(まちがいさがしをして)

間違い探しをして

(さいきん)

最近

(あなたのめ)

あなたの目

(わたしにぴんとあわない)

私にピント合わない

(「それでもいい」なんて)

「それでも良い」なんて

(つつましくなれないわ)

慎ましくなれないわ

(だからね)

だからね

(すこしいたいけどがまんして)

少し痛いけど我慢して

(ごめんね。)

ごめんね。

(ただちょっぴりあさがよわくて)

ただちょっぴり朝が弱くて

(あすがこわくて)

明日が怖くて

(なにもしらないまま)

何も知らないまま

(どっかにきえちゃいたくて)

どっかに消えちゃいたくて

(そうした)

そうした

(あれやこれを)

あれやこれを

(よんもじにしたためました)

四文字にしたためました

(しにたい)

○にたい

(だれかのふこうをねがうくちで)

誰かの不幸を願う口で

(どうぎってもんを)

道義ってもんを

(ときをとなえていんな)

説を唱えていんな

(みにくいみにくい)

醜い見にくい

(みてみぬふりのめ)

見て見ぬフリの目

(えぐりたいほど)

抉りたいほど

(にくんでら)

憎んでら

(ばーか)

ばーか

(すきになっちゃっていいよ？)

好きになっちゃっていいよ？

(すきになっちゃいなよ？)

好きになっちゃいなよ？

(きみをほっといてるあいつがわるいから)

君をほっといてる　あいつが悪いから

(すきになっちゃっていいよ？)

好きになっちゃっていいよ？

(すきになっちゃいなよ？)

好きになっちゃいなよ？

(きみはわるくない)

君は悪くない

(ほらこっちみて)

ほらこっち見て

(めめめめめらとにん)

め　め　め　め　メラトニン

(ただしくぶんぴつされない)

正しく分泌されない

(めめめめめのくま)

め　め　め　め　目のクマ

(よるくらいふかいふかいしゃどう)

夜くらい深い深いシャドウ

(めーめーめーめーめりーさん)

メー　メー　メー　メー　メリーさん

(ひつじはかぞえきれず)

羊は数え切れず

(おーばーふろー)

オーバーフロー

(たすけて)

助けて

(あーまいひーろー)

あー　睡眠薬

(たすけて)

助けて

(えーまって、、、)

えー待って、、、

(なぜそんなかおがいい？)

何故そんな顔が良い？

(なぜそれほどまでこえがいい？)

何故それほどまで声が良い？

(きょうもこきゅうしてくれて)

今日も呼吸してくれて

(ありがとう)

ありがとう

(そんざいじたいもくどく)

存在自体も功徳

(ぜんじんるいそうおしとく)

全人類総推し得

(きょうもおしがとうとくて)

今日も推しが尊くて

(まじでむり)

まじで無理

(きみがおしえてくれた)

君が教えてくれた

(けむりのあじに)

煙の味に

(まだおもいではしがみついて)

まだ思い出はしがみついて

(いぶる)

燻る

(「あいして」)

「アイシテ」

(のおもかげに)

の面影に

(もえつきた)

燃え尽きた

(はいだけが)

灰だけが

(ありきたりなめいろのほんの)

ありきたりな迷路のほんの

(いりぐちまださまよっている)

入り口まだ彷徨っている

(にゅうたいじょうばっか)

入退場ばっか

(りぴーとで)

リピートで

(あれこれいいわけして)

あれこれ言い訳して

(ｕたーん)

Uターン

(はんぷくよことびとあしぶみ)

反復横跳びと足踏み

(だいぼうけんだってことにして)

大冒険だってことにして

(いきてます)

生きてます

(ぼくのかげとおにごっこ)

僕の影と鬼ごっこ

(ずっといったりきたり)

ずっと行ったり来たり

(こんなしあわせ)

こんな幸せ

(しらないほうがよかった)

知らないほうが良かった

(いつかおわることの)

いつか終わることの

(たねをそだてている)

種を育てている

(これほど)

これほど

(あまいじごくも)

甘い地獄も

(おわりがある)

終りがある

(なんて)

なんて

(なんてひげきてきでしょう)

なんて悲劇的でしょう

(そしてこのせかいは)

そしてこの世界は

(ぼくをわずらっている)

僕を患っている

(ただひとつのしょうれいに)

唯一つの症例に

(なまえはない)

名前はない

(いくえものたんぺんに)

幾重もの短篇に

(しんぞうをあむ)

心臓を編む

(やがていのちとよべるように)

やがて命と呼べるように