あなたへ/竹渕慶　【歌詞タイピング】

(むくちでがんこでおおがらで)

無口で頑固で大柄で

(いつもしかめっつらでおいとよぶ)

いつもしかめっ面でおいと呼ぶ

(でもわたしよりもあまとうで)

でも私よりも甘党で

(まごがよろこぶだろうとこっそりとてじなならって)

孫が喜ぶだろうとこっそりと手品習って

(おちゃとかふろとかこのひとは)

お茶とか風呂とかこの人は

(ふたもじいじょうしゃべれないのかと)

二文字以上喋れないのかと

(おおむかしくれたなんつうもの)

大昔くれた何通もの

(らぶれたーおもいだしてないたひもあった)

ラブレター思い出して泣いた日もあった

(わたしがいなくなったらこのひとはなにも)

私がいなくなったらこの人は何も

(できないとおもっていた)

できないと思っていた

(あなたのいないいすをただながめて)

あなたのいない椅子をただ眺めて

(なにもできずにいるのはわたし)

何もできずにいるのは私

(おいかえったぞ　おいいってくる)

おい帰ったぞ　おい行ってくる

(ふたもじのあとにふたりのひびがあった)

二文字の後に二人の日々があった

(じだいおくれでもなんといわれても)

時代遅れでもなんと言われても

(あなたといきたじだいがわたしのすべて)

あなたと生きた時代が私の全て

(ついついながぶろしたときは)

ついつい長風呂した時は

(おぼれているんじゃないかとなんども)

溺れているんじゃないかと何度も

(おいと　どあをたたくから)

おいと　ドアを叩くから

(うっとうしいといったけどうれしかった)

鬱陶しいと言ったけど嬉しかった

(あなたがいなくなってこんなことばかり)

あなたが居なくなってこんな事ばかり

(やっとおもいだしてるの)

やっと思い出してるの

(つたえていないことだらけだったね)

伝えていない事だらけだったね

(どうかゆるしてください)

どうか許してください

(おいだいじょうぶか　おいむりするな)

おい大丈夫か　おい無理するな

(ふたもじのあとにあなたのあいがあった)

二文字の後にあなたの愛があった

(じだいおくれでもなんといわれても)

時代遅れでも何と言われても

(あなたといきたじだいをわたしはあいす)

あなたと生きた時代を私は愛す

(ふたりかけぬけたけしきはかわって)

二人駆け抜けた景色は変わって

(あなたがひとしれずたたかったすがたも)

あなたが人知れず戦った姿も

(もうわたししかおぼえていないけど)

もう私しか覚えていないけど

(そのときまでちゃんとだきしめていきる)

その時までちゃんと抱きしめて生きる

(かえったぞ　おいいってくる)

帰ったぞ　おい行ってくる

(ふたもじのあとにふたりのひびがあった)

二文字の後に二人の日々があった

(じだいおくれでもなんといわれても)

時代遅れでも何と言われても

(あなたといきたじだいがわたしのすべて)

あなたと生きた時代が私の全て

(あなたといきたじだいを)

あなたと生きた時代を

(わたしはあいす)

私は愛す