サヨナラの方程式

(ききあきたもんくも)

聞き飽きた文句も

(あきちのくさも)

空き地の草も

(いまはこんなにまぶしいなんてさ)

今はこんなに眩しいなんてさ

(ちいさなてとやさしいてと)

小さな手と優しい手と

(ばかだったぼくのりょうてと)

バカだった僕の両手と

(ならんだいつものかえりみちも)

並んだいつもの帰り道も

(よるになった)

夜になった

(とおくなった)

遠くなった

(ゆめのようにあざやかになった)

夢のように鮮やかになった

(だれだってさいごはひとりだろうけど)

誰だって最後は独りだろうけど

(どうしてもはなれがたくて)

どうしても離れがたくて

(そう)

そう

(さよならのほうていしき)

サヨナラの方程式

(いってきますよりも)

いってきますよりも

(おかえりがひとつすくない)

おかえりがひとつ少ない

(ありがとうってなんかい)

ありがとうって何回

(なんじょうしてもたりない)

何乗しても足りない

(でもそばにいるだけで)

でもそばにいるだけで

(ぼくらはこたえだった)

僕らは答えだった

(よわいぼくもまた)

弱い僕もまた

(ちっぽけなりに)

ちっぽけなりに

(きみになにかわたせたのだろうか)

君に何か渡せたのだろうか

(めをとじてもとじなくても)

目を閉じても閉じなくても

(せいかくにえがけるんだ)

正確に描けるんだ

(ぼくらだけがしる)

僕らだけが知る

(ひびのかたち)

日々のカタチ

(あたりまえなんかじゃない)

当たり前なんかじゃない

(それは)

それは

(えいえんなんかじゃない)

永遠なんかじゃない

(ねえただ)

ねえ ただ

(ゆるされるのなら)

許されるのなら

(まだきえないで)

まだ消えないで

(ごめんねっていうには)

ごめんねって言うには

(なにもかもたりない)

何もかも足りない

(だからなかないで)

だから泣かないで

(そう)

そう

(さよならのほうていしき)

サヨナラの方程式

(いってきますよりも)

いってきますよりも

(おかえりがひとつすくない)

おかえりがひとつ少ない

(ありがとうってなんかい)

ありがとうって何回

(なんじょうしてもたりない)

何乗しても足りない

(でも)

でも

(そばにいるだけで)

そばにいるだけで

(ぼくらはこたえだった)

僕らは答えだった

(さよならのほうていしき)

サヨナラの方程式

(なんじょうしてもたりない)

何乗しても足りない

(さよならのほうていしき)

サヨナラの方程式

(なんじょうしてもたりない)

何乗しても足りない