月光奇譚(フル)
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歌詞(問題文)
(かわきをいやすためのほそきうなじに)
渇きを癒す為の細き頸に
(かかるくろきかみがふいにゆらめく)
掛かる黒き髪が不意に揺らめく
(ことわりのことなるよをうつすひとみが)
理の異なる世を映す瞳が
(かがみにさえうつらないわがみをとらえる)
鏡にさえ映らない我が身を捕らえる
(あくむまとうよるにまどいて)
悪夢纏う夜に惑いて
(かんびなときがいたずらにわらった)
甘美な時が悪戯に嗤った
(とわのこどくにさすまぼろしなるや)
永遠の孤独に射す幻なるや
(きみというはかないやすらぎがただむねをうがつ)
君という(儚い)安らぎが(只)胸を穿つ
(おわりなきのろいをてらすつきかげ)
終わりなき呪いを照らす月影
(よまいごとにかさなりあうは)
夜舞毎に重なり合うは
(せつなきさだめとしりながらも)
切なき定めと知りながらも
(あかきしずくをもとめさまようだけの)
紅き雫を求め彷徨うだけの
(ながくくらきやみにとざされていた)
長く暗き闇に閉ざされていた
(ながれゆくせいそうさえみえぬひとみが)
流れゆく星霜さえ見えぬ瞳が
(いっしゅんさえのこせないいのちにだかれる)
一瞬さえ残せない命に抱かれる
(いきるいみをてにいれるには)
生きる意味を手に入れるには
(おわりというなのはてがいるのだろう)
畢りという名の果てが要るのだろう
(せつなのあいこそがしんじつならば)
刹那の愛こそが真実ならば
(きみというはかないよろこびはまたときをほどく)
君という(儚い)喜びは(亦)時を解く
(やがておとずれるはきえぬくるしみ)
軈て訪れるは消えぬ苦しみ
(それでもなおもとめてしまうかわきさえわすれて)
其れでも尚求めてしまう渇きさえ忘れて
(あかいつきのひかりがつげる)
紅い月の光が告げる
(うんめいのままささげようすべてを)
運命の侭捧げよう、全てを
(とわのこどくにさすまぼろしなるや)
永遠の孤独に射す幻なるや
(きみというはかないやすらぎがただこころうがった)
君という(儚い)安らぎが(只)心穿った
(ひゃっきやぎょうのよるにえらんだあくむ)
百鬼夜行の夜に選んだ悪夢
(いたずらなであいとあまきときにだかれ)
悪戯な出逢いと甘き時に抱かれ
(かくやくたるぎんのひとみにつらぬかれたなら)
赫奕たる銀の瞳に貫かれたなら
(よあけにきえよう)
夜明けに消えよう