マエガミスト / MARETU

(ｄｏｙｏｕｌｉｋｅｍｅ？)

Do you like me?

(ｙｅｓ)

YES

(えたいのしれないこえのつよさにやすっぽくあこがれて)

得体のしれない声の強さに　安っぽく憧れて

(かわいたこころをぬらすことばをぶかっこうにのみくだした)

渇いた心を濡らす言葉を　不格好に飲み下した

(そのごそのこのながすなみだのあまったるいあじつけは、)

その後その子の流す涙の　甘ったるい味付けは、

(もっともいたみのひどいところをひっかいてくれるんだ。)

最も痛みのひどいところを　引っ掻いてくれるんだ。

(ひどい、ひどい、こうけいを、)

ひどい、ひどい、光景を、

(みせられるくらいならぼくは・・・)

見せられるくらいなら　僕は

(まえがみをのばしてめをかくしたい)

前髪を伸ばして目を隠したい

(そしたらちょっときらいなきょうも)

そしたらちょっと嫌いな今日も

(「どこかとおくへきえてゆくんだ」、て)

「どこか遠くへ消えてゆくんだ」、て

(まえがみをのばしてめをかくして)

前髪を伸ばして目を隠して

(ぼくのかおがさめたひとみが、)

僕の顔が　冷めた瞳が、

(あなたのめにさらされないように)

あなたの目に晒されないように

(あなたをみないように)

あなたを見ないように

(ｄｏｙｏｕｌｉｋｅｍｅ？)

Do you like me?

(ｙｅｓ)

YES

(さびたきおくによせるおもいをあらっぽくきしませて)

寂びた記憶に寄せる想いを　荒っぽく軋ませて

(かげったこころをてらすことばをぶかっこうにかみくだいた)

陰った心を照らす言葉を　不格好に噛み砕いた

(そのごそのこのながすちしおのてつくさいあじつけは、)

その後その子の流す血潮の　鉄くさい味付けは、

(もっともいたみのひどいところをらくにしてくれるんだ。)

最も痛みのひどいところを　楽にしてくれるんだ。

(むごい、むごい、まいにちを、)

むごい、むごい、毎日を、

(ながめてるくらいならぼくは・・・)

眺めてるくらいなら　僕は

(まえがみをのばしてめをかくしたい)

前髪を伸ばして目を隠したい

(みなくていいよいたいみらいも、)

視なくていいよ　痛い未来も、

(かなしさばらまくにゅーすきゃすたーも)

かなしさばら撒くニュースキャスターも

(まえがみをのばしてめをかくして)

前髪を伸ばして目を隠して

(ぼくのかおがしけたひとみが、)

僕の顔が　しけた瞳が、

(あなたのなかから、きえちゃうように)

あなたのなかから、消えちゃうように

(”ひとごと”であるように)

"他人事"であるように

(ｄｏｙｏｕｌｉｋｅｍｅ？)

Do you like me?

(むざんなきみにおどろいて)

無　残　な　君　に　驚　い　て

(いちど)

一　度

(つないだてとてをほどいて)

繋　い　だ　手　と　手　を　ほ　ど　い　て

(きみと)

君　と

(ちかいあったあれやこれやを)

誓　い　合　っ　た　あ　れ　や　こ　れ　や　を

(わすれさってしまおう)

忘　れ　去　っ　て　し　ま　お　う

(つらい、つらい、おわかれを、)

つらい、つらい、お別れを、

(うけいれるくらいならぼくは・・・)

受け入れるくらいなら　僕は

(まえがみをのばしてめをかくしたい)

前髪を伸ばして目を隠したい

(みなくていいよこわれたこいも、)

視なくていいよ　壊れた恋も、

(からだじゅうまつわりついたこうかいも)

身体中　纏わり付いた後悔も

(さよならのあしたからめをそらして)

さよならの明日から目を逸らして

(いつもみたいに、)

いつもみたいに、

(わざとらしくてあいらしいなみだがかれないように)

わざとらしくて愛らしい涙が枯れないように

(あなたとわらっていたい・・・！)

あなたと笑っていたい！

(ｄｏｙｏｕｌｏｖｅｍｅ？)

Do you love me?