FREAKS じん

(ずっとみていたひがしのそらにうかんだなにかを)

ずっと見ていた東の空に浮かんだ何かを

(ないていたよるをわらわせるみたいにてらしたすがたを)

泣いていた夜を笑わせるみたいに照らした姿を

(ぼくはあこがれるあのたいようみたいなにんきものになりたいんだと)

僕は憧れる「あの太陽みたいな人気者になりたいんだ」と

(げんじつはどうかみにくいすがたにわいたあいろにー)

現実はどうか醜い姿に湧いたアイロニー

(かいまくぶざーをけとばすようにこえがひびいていく)

開幕ブザーを蹴飛ばすように声が響いていく

(おあつまりのみなさまこんやもぶきみなともだちにあいたいんでしょう)

「お集まりの皆様！今夜も不気味な友達に会いたいんでしょう？」

(だいしっぱいをしたかみさまはごめんなさいもしないで)

大失敗をしたカミサマは「ごめんなさい」もしないで

(しらんぷりしてるんだからひどいはなしだよな)

知らんぷりしてるんだから ひどい話だよな

(こんばんもまたやすいうそでかざられたすてーじで)

今晩もまた安い嘘で 飾られたステージで

(まよったままうたったしゃれにならないよな)

迷ったまま歌った シャレにならないよな

(むなしくってないたこのきぶんはなんだい)

虚しくって泣いたこの気分はなんだい

(みにくいこえふりしぼってぼくはといかける)

醜い声振り絞って僕は問いかける

(ゆれるたいようはいっそうこのめをこがして)

揺れる太陽は一層この目を焦がして

(なにものにもなれないぼくをわらう)

何者にもなれない僕を笑う

(きょうもみていたかがみのおくのゆがんだすがたを)

今日も見ていた鏡の奥の歪んだ姿を

(しっぱいだなってかねにならないっていわれたすがたを)

「失敗だな」って「金にならない」って言われた姿を

(ぼくはあきらめるあのたいようはきっといっしょうとどかないんだと)

僕は諦める「あの太陽はきっと一生届かないんだ」と

(だいしっぱいをしたおとなたちはごめんなさいもしないで)

大失敗をした大人たちは「ごめんなさい」もしないで

(きづいたらいなくなっていたずるいもんだよな)

気づいたら居なくなっていた ずるいもんだよな

(わかっているのになぜぼくはだれもいないすてーじを)

わかっているのになぜ僕は 誰もいないステージを

(ながめたままずっとここにいるのかな)

眺めたままずっとここにいるのかな

(くやしくってないたこのきぶんはなんだい)

悔しくって泣いたこの気分はなんだい

(みにくさをのろったってこたえはいっしょさ)

醜さを呪ったって答えは一緒さ

(くれるたいようはいっそうこころをこがして)

暮れる太陽は一層 心を焦がして

(なにものにもなれないひびをせめたてる)

何者にもなれない日々を責め立てる

(だいしっぱいのすてーじのすみにきみがたっていた)

大失敗のステージの隅に君が立っていた

(ごみになったちけっとをにぎりしめていた)

ゴミになったチケットを握りしめていた

(なんでつづきをしないのときみがわらっていうまで)

「なんで続きをしないの？」と君が笑って言うまで

(きづかなかったなんてしゃれにならないよな)

気づかなかったなんて シャレにならないよな

(うたいながらないたこのきぶんはなんだい)

歌いながら泣いたこの気分はなんだい

(みにくいこえはりあげるぶさいくなまま)

醜い声張り上げる不細工なまま

(しねないならいっそそのてをつかんで)

死ねないならいっそ その手を掴んで

(なにものにもなれないぼくの)

何者にもなれない僕の

(かがやきつづけるうそのむこうがわまで)

輝き続ける嘘の向こう側まで

(つれていってしまおう)

連れて行ってしまおう

(きっとつづいていくんだろうぼくののろいを)

きっと続いていくんだろう僕の呪いを

(きみがきぼうとよぶのなら)

君が「希望」と呼ぶのなら