紙避行記 歌詞タイピング

(ひともねこもねしずまる)

人も猫も寝静まる

(まっくらやみのそらのよる)

まっくらやみの空の夜

(もうさきのないこうかんにっき)

もう先の無い交換日記

(しんぶんしでつつんでもやして)

新聞紙で包んで燃やして

(かきかけのしまつしょときげんぎれのけいやくしょ)

描きかけの始末書と期限切れの契約書

(きっとくるしいのはいやだから)

きっと苦しいのは嫌だから

(といれっとぺーぱーでくびをしめて)

トイレットペーパーで首を絞めて

(りろんてきにはかのうなふかのうのとうひこう)

理論的には可能な不可能の逃避行

(ためしにおってみたらきづけばくものうえ)

試しに折ってみたら気づけば雲の上

(かみをおってつきにいこう)

紙を折って月に行こう

(１００かいおってつきにいこう)

100回折って月に行こう

(さんそもなくてかみでつくったうちゅうふくで)

酸素もなくて紙で作った宇宙服で

(きみとふたりで)

きみとふたりで！

(うさぎさんにあいにいこう)

うさぎさんに会いに行こう

(つきでいっしょにもちをつこう)

月で一緒に餅をつこう

(つらいきおくもちきゅうのことも)

辛い記憶も地球のことも

(ぜんぶわすれたそらのうえ)

全部忘れた空の上

(ぺらぺらのおしばなをほっちきすでとめたあと)

ペラペラの押し花をホッチキスで止めた後

(かみにんぎょうのはれぶたいはぜんぶはさみできりとって)

紙人形の晴れ舞台は全部ハサミで切り取って

(どろでよごれたにがおえとゆくえふめいのちずもって)

泥で汚れた似顔絵と行方不明の地図もって

(ずっとくるしいのはいやだから)

ずっと苦しいのは嫌だから

(あのこのしゃーぺんでのどをさして)

あの子のシャーペンで喉をさして

(やぶれたらぶれたーとあかぺんしたひだりうで)

やぶれたラブレターと赤ペンした左腕

(まるでぱるぷのようにどろどろとけてゆく)

まるでパルプのようにどろどろ溶けてゆく

(かみをおってつきにいこう)

紙を折って月に行こう

(てがきれてもかみをおろう)

手が切れても紙を折ろう

(わるいてすともいやなしょるいもぜんぶおってさ)

悪いテストも嫌な書類も全部折ってさ

(ひこうきにして)

飛行機にして！

(とうげんきょうでゆめをみよう)

桃源郷で夢を見よう

(はきもどすほどももたべよう)

吐き戻すほど桃食べよう

(てんごくじごくもせかいのはても)

天国地獄も世界の果ても

(ずっとふたりでたびしよう)

ずっとふたりで旅しよう

(４２だんごえのかいだんのぼるよりもっと)

42段越えの階段登るよりもっと

(ぎんがてつどうよりもはやいてづくりのひこうきで)

銀河鉄道よりも早い手作りの飛行機で

(かみをおってつきにいこう)

紙を折って月に行こう

(ほしをつまみにさけをのもう)

星をつまみに酒を飲もう

(ひろいうちゅうであおいちきゅうのぜんじんるいを)

広い宇宙で青い地球の全人類を

(ねだやしにして)

根絶やしにして！

(かみさまにあいにいこう)

神様に会いに行こう

(ほうていしきをときにいこう)

方程式を解きにいこう

(こころをこめててがみかいたら)

心を込めて手紙書いたら

(おりがみさまにおそなえを)

折紙様にお供えを

(さよならってつたえよう)

さよならって伝えよう

(ともだちせんせいかぞくおや)

友達先生家族親

(つきのひょうめんあしがついたらはたのかわりに)

月の表面足がついたら旗の代わりに

(おはかをたてて)

お墓を建てて！

(かみをおってつきにいこう)

紙を折って月に行こう

(まっさかさまにおちていこう)

真っ逆さまに落ちていこう

(こんなせかいで)

こんな世界で

(さみしいぼくは)

さみしいぼくは

(かみでしばってみちづれに)

紙で縛って道連れに