ジウダス

(あーあしけっつらさらしてんなきょうだい)

あーあ、シケっ面晒してんな兄弟

(さばいてやったきぶんはどうだい)

裁いてやった気分はどうだい

(はきそうだふかいふかいつちのそこ)

吐きそうだ　不快　深い　土の底

(さかずきぶんのすきをちょうだい)

杯分の数奇を頂戴

(かくせどあまるつみもこうかい)

隠せど余る罪も公開

(はじめっからぼろだすのがわかってたんだろうね)

初めっからボロ出すのが分かってたんだろうね

(あーあたたえりゃいつかてんがみかたしてくれんの)

あーあ、称えりゃ　いつか天が味方してくれんの

(いのりゃおどりゃそのうちはらがふくれんの)

祈りゃ　踊りゃ　そのうち腹が膨れんの

(そりゃあさけさまでにくいにくいにくいんだろうさ)

そりゃあさ　 袈裟まで憎い？憎い？憎いんだろうさ

(それならおれとともにめしにでもいこうぜ)

それなら　俺と共に飯にでも行こうぜ

(おもてかうらかいちかばちかかけてみようぜ)

表か裏か　一か八か　賭けてみようぜ

(ｙｅｓｏｒはいだまえにならえならべくだれここでまってやろうぜ)

Yes or はい　だ　前に倣え並べ下れ 地獄【ここ】で待ってやろうぜ

(くさりあってんだとめどなく)

腐りあってんだ　とめどなく

(うばいあってんだそれとなく)

奪いあってんだ　それとなく

(しゃれんなんねえざけんなってさけんだってきこえないってわかってる)

シャレんなんねえ　ざけんなって　叫んだって 聞こえないって　解ってる？

(くさびあってんだりょうてごと)

楔びあってんだ　両手ごと

(ふさいじゃってんだりょうめとも)

塞いじゃってんだ　両目とも

(よみがえっておまえだってなじったって)

黄泉返って　お前だって　詰ったって

(ゆるせよじーざす)

許せよ　ジーザス

(あーあありがたやばじになじむあいか)

あーあ、有難や馬耳に馴染む哀歌

(さいかけずりゃいみもないな)

細瑕削りゃ意味もないな

(ぺけにまみれてばっかばからしやわらえやうたえ)

×【ぺけ】に塗れてばっか 馬鹿らしや　笑えや唄え

(あしもよもすくやえでんさ)

足も世も救や楽園【エデン】さ

(かみしめりゃざいかのあじ)

噛み締めりゃ罪科の味

(しまいまでうそつきだとおもってたんだろうね)

終いまで嘘吐きだと思ってたんだろうね

(そうかよたたえりゃいつかてんがわらってくれんだ)

そうかよ、 称えりゃ　いつか天が笑ってくれんだ

(いのりゃおどりゃそのうちはらがみたせんだ)

祈りゃ　踊りゃ　そのうち腹が満たせんだ

(そりゃああばたまでういういういんだろうな)

そりゃあ痘痕まで愛い？愛い？愛いんだろうな

(それならちょいとここでくちづけといこうぜ)

それなら ちょいと此処で挨拶【くちづけ】といこうぜ

(うそかまことかみなではりつけてみようぜ)

嘘か真か皆で張り付けてみようぜ

(ｄｅａｄｏｒｄｉｅだ)

死か死【dead or die】だ

(まえにならえならべくだれここへおろしてやろうぜ)

前に倣え並べ下れ 地獄【ここ】へ降ろしてやろうぜ

(くらいあってんだぎょうぎよく)

喰らいあってんだ　行儀良く

(もがきあってんだみぐるしく)

藻掻きあってんだ　見苦しく

(じゃまんなっていやんなってざまあないってつばをはいてだまってる)

邪魔んなって　嫌んなって ザマあないって　唾を吐いて　黙ってる

(くらんじゃってんだなさけなく)

眩んじゃってんだ　情けなく

(ぬかしちゃってんだよどみなく)

抜かしちゃってんだ　淀みなく

(つかしたってくやんだってうまっちゃって)

尽かしたって　悔やんだって　埋まっちゃって

(どうにもならない)

どうにもならない

(くさりおったんだとめどなく)

腐り落ったんだ　とめどなく

(うばいとったんだそれとなく)

奪い取ったんだ　それとなく

(しゃれんなんねえざけんなってさけんだってとどかないってわかってる)

シャレんなんねえ　ざけんなって　叫んだって 届かないって　解ってる

(うらみあってんだどのくちで)

恨みあってんだ　どの口で

(すがりあってんだそのゆびで)

縋りあってんだ　その指で

(よみがえっておまえだってなじったって)

黄泉返って　お前だって　詰ったって

(ゆるせよじーざす)

許せよ　ジーザス

(にくいじーざす)

愛しい主よ【憎いジーザス】