カメレオン

(つきとめたい)

突き止めたい

(かなわない)

叶わない

(きみのしょうたいは)

君の正体は

(めいきゅういりの)

迷宮入りの

(なんかいなみすてりー)

難解なミステリー

(こころがわりいろがわり)

心変わり色変わり

(かろやかにすがたをかえたのは)

軽やかに姿を変えたのは

(かなしいほどのゆうぐれ)

悲しいほどの夕暮れ

(ぼくのしらないきみはだれ)

僕の知らない君は誰？

(きゅうこうれっしゃがとおりすぎた)

急行列車が通り過ぎた

(さびれたえきのほーむにはすきまかぜがふきぬけた)

寂れた駅のホームには隙間風が吹き抜けた

(きみのすがたはどこにもみあたらなくて)

君の姿はどこにも見当たらなくて

(ときをへてつうわがめんにうつったきみは)

時を経て通話画面に映った君は

(もうぼくのしらないきみでした)

もう僕の知らない君でした

(しあわせそうにわらうから)

幸せそうに笑うから

(つられてぼくもわらってしまった)

つられて僕も笑ってしまった

(なんどでも)

何度でも

(なんどでも)

何度でも

(ぬりつぶして)

塗りつぶして

(よごれたかなしみの)

汚れた悲しみの

(うえからしろいえのぐで)

上から白い絵の具で

(すべてをだいなしにして)

全てを台無しにして

(ほうりだしてしまったよるさえ)

放り出してしまった夜さえ

(きゃんばすはいろづくから)

キャンバスは色付くから

(なみだにじんでにわかあめ)

涙滲んでにわか雨

(きおくのなかのきみと)

記憶の中の君と

(いまのきみはどちらもしんじつで)

今の君はどちらも真実で

(あざやかにいろめくきみは)

鮮やかに色めく君は

(もうぼくのしらないいろ)

もう僕の知らない色

(なんどでも)

何度でも

(なんどでも)

何度でも

(ぬりつぶして)

塗りつぶして

(いまのきみにおにあいの)

今の君にお似合いの

(なにいろでもかまわないの)

何色でも構わないの

(つたえたいこのおもい)

伝えたいこの想い

(それすらかなわないけど)

それすら叶わないけど

(くちにすればたんじゅんなつよがり)

口にすれば単純な強がり

(となりにぼくがいなくても)

隣に僕が居なくても

(つきとめたい)

突き止めたい

(かなわない)

敵わない

(きみのしょうたいは)

君の正体は

(めいきゅういりの)

迷宮入りの

(なんかいなみすてりー)

難解なミステリー

(こころがわりいろがわり)

心変わり色変わり

(かろやかにすがたをかえたのは)

軽やかに姿を変えたのは

(かなしいほどのゆうぐれ)

悲しいほどの夕暮れ

(ぼくのしらないきみはだれ)

僕の知らない君は誰？