８月、昼中の流れ星と飛行機雲

(だれかのつごうではじまるはぐるま)

誰かの都合で始まる歯車

(よくできたいんりょくにひっぱられてこまっちゃうな)

よくできた引力に引っぱられて困っちゃうな

(あまいおもいでうごくはぐるま)

甘い想いで動く歯車

(のっかってもねえいいですか)

乗っかっても　ねえ、いいですか

(まじわってはいけないからへいこうせんだなんてわらわせる)

交わってはいけないから平行線だ　なんて笑わせる

(そうおもってたゆるがないかこにいまもつかまったまま)

そう思ってた揺るがない過去に今も捕まったまま

(となりできみがだまってることにきづいてるのにきずつけているよ)

隣で君が黙ってる事に気づいてるのに傷つけているよ

(かみさまいじわる)

神様、いじわる

(きみにたどりつくまであとどれくらいかかるんだろう)

君にたどり着くまで後どれくらいかかるんだろう

(わたしはごめんふわふわわがままだな)

私は、ごめん、ふわふわ　わがままだな

(だいじなことばはたぶんまだちゃんとくちにだせないから)

大事な言葉は多分まだちゃんと口に出せないから

(すこしずつそだてさせて)

少しずつ育てさせて

(きょうもひこうきぐもになりながら)

今日も飛行機雲になりながら

(ひこうきぐもになりながら)

飛行機雲になりながら

(おてほんみたいなてきすとでは)

お手本みたいなテキストでは

(なにをどうかさねたってみちびけなくてｉｄｏｎ’ｔｋｎｏｗ)

何をどう重ねたって導けなくてI don't know

(きみがくれるぺーじのすみまで)

君がくれるページの隅まで

(ああめいっぱいうけとめなくちゃ)

ああ　めいっぱい受け止めなくちゃ

(まじわってはいけないからねじれねじれたってちかづきたい)

交わってはいけないから　ねじれねじれたって近づきたい

(そうおもってたゆるがないかこがきみをくるしめたね)

そう思ってた揺るがない過去が君を苦しめたね

(まがりくねったみちのりだったけどちゃんとさ)

曲がりくねった道のりだったけどちゃんとさ

(いまはちゃんとさほらね)

今はちゃんとさ　ほらね

(きみへとむかってるはず)

君へと　向かってるはず

(きみのしあわせこうしきたぶんときかたしってるけど)

君の幸せ公式　多分解き方知ってるけど

(こころがごめんくしゃくしゃわからないな)

心が、ごめん、くしゃくしゃ　わからないな

(なつのせいにしたってさだめだよきみにばれてしまう)

夏のせいにしたってさ　ダメだよ　君にばれてしまう

(こたえをそらにあずけて)

答えを空に預けて

(そうだひこうきぐもがつれていく)

そうだ　飛行機雲が連れていく

(かこにわかれをつげなくちゃ)

過去に別れを告げなくちゃ

(きみにたどりつくまであとどれくらいかかるんだろう)

君にたどり着くまで後どれくらいかかるんだろう

(わたしはごめんそれでもめのまえまできたよ)

私は、ごめん、それでも　目の前まで来たよ

(きみにたどりつくそしてああそのきょりがぜろになる)

君にたどり着く、そして　ああ　その距離がゼロになる

(わたしはごめんまだまだわがままだけど)

私は、ごめん、まだまだ　わがままだけど

(だいじなことばもいまなつのせいになんかしないで)

大事な言葉も今　夏のせいになんかしないで

(くちにだすからきいてよ)

口に出すから聞いてよ

(だってこえがそらにとけていっても)

だって　声が空に溶けていっても

(かたちにのこってほしいんだよ)

形に残ってほしいんだよ

(そうだひこうきぐもになりながら)

そうだ　飛行機雲になりながら