トータス

(さいのうなんてなかったんだとあるいてくほどにきがついていく)

才能なんて　なかったんだと　歩いてくほどに　気が付いていく

(それでもいいよこのままいこうこんなぼくでもできたことがある)

それでもいいよ　このままいこう　こんな僕でも　できたことがある

(これでだめならもうおわりだとそんなしゅんかんいくつもあった)

これでだめなら　もう終わりだと　そんな瞬間　いくつもあった

(とっくにおわったそのさきのさききょうもぼくらはうちのめされて)

とっくに終わった　その先の先　今日も僕らは　打ちのめされて

(やっとみつけたきぼうのかけらはすうねんまえにあいつがつかんでて)

やっと見つけた　希望のかけらは　数年前に　あいつが掴んでて

(よろこぶこともためらうけどじぶんしじょうさいそくでたどりついたんだ)

喜ぶこともためらうけど　自分史上　最速で辿り着いたんだ

(かなわなかったゆめをつみかさねてささいなゆめをひとつかなえてゆく)

叶わなかった夢を積み重ねて　些細な夢を一つ叶えてゆく

(やめるゆうきがなかっただけのひびもこれがぼくのみちだとむねをはってもいいかい)

辞める勇気がなかっただけの日々も　これが僕の道だと胸を張っても　いいかい

(ちょうしはどうだだれかにきかれごまかしながらわらうしゅんかん)

調子はどうだ　誰かに聞かれ　ごまかしながら　笑う瞬間

(あれがきらいでいつのまにやらだれにもあえなくなっていたんだ)

あれが嫌いで　いつの間にやら　誰にも会えなく　なっていたんだ

(ゆっくりすすんでだいじにみてきたけしきやひとにかりができてくけど)

ゆっくり進んで　大事に見てきた　景色や人に　借りができてくけど

(すりきれるほどくりかえしてきたありがとうだけはうそがないように)

擦り切れるほど　繰り返してきた　ありがとうだけは　嘘がないように

(かえせなかったあいをかきあつめてちいさなうたをひとつえがいてゆく)

返せなかった愛をかき集めて　小さな歌を一つ描いてゆく

(しゅうかいおくれのこのぼくにむけてえーるをくれつづけるひとのために)

周回遅れのこの僕に向けて　エールをくれ続ける人のために

(あといっぽをなんどもつみかさねてながしてきたなみだをかきあつめて)

あと一歩を何度も積み重ねて　流してきた涙をかき集めて

(うさぎをおいぬけないままのかめにごーるてーぷはなくともごーるはある)

ウサギを追い抜けないままのカメに　ゴールテープはなくともゴールはある

(かなわなかったゆめをつみかさねてささいなゆめをひとつかなえてゆく)

叶わなかった夢を積み重ねて　些細な夢を一つ叶えてゆく

(くらべるひつようなどどこにもない)

比べる必要などどこにもない

(これがぼくのみちだとむねをはってさあいこうぜ)

これが僕の道だと　胸を張って　さあ　いこうぜ

(まちがいじゃなかったとわらえるまで)

間違いじゃなかったと笑えるまで