〽分水

(いろづいたまちのなかきみがわらってた)

色づいた街の中君が笑ってた

(めがさめたしゅんかんぼくのめからこぼれおちた)

目が覚めた瞬間僕の目から零れ落ちた

(なみだのりゆうをさがして)

涙の理由を探して

(けいがいかしてるおいのりのことばももはやすがすがしいなしらじらしいな)

形骸化してるお祈りの言葉ももはや清々しいな白々しいな

(よろこべないうんめいもはくめいのふちであさくねむるきょうもおわりにしたいの)

喜べない運命も薄明の淵で浅く眠る今日も終わりにしたいの

(あっぷでーとふかのうもうしんしゃのおとなたちよ)

アップデート不可能妄信者の大人たちよ

(きたいしないでよぼくはまだつかめてないんだだれをなにをしんじるべきか)

期待しないでよ僕はまだ掴めてないんだ誰を何を信じるべきか

(いきいそげ！)

生き急げ！

(しゅうまつだってうんめいだってのろっていないで)

終末だって運命だって呪っていないで

(ふるえるてでひきがねひくんだすすけたままのでんげきじゅう)

震える手で引き金引くんだすすけたままの電撃銃

(すなをけってせかいにたって)

砂を蹴って世界に立って

(さがしもとめたはてのぶんすいれいにみえるものぜんぶしんじたい)

探し求めた果ての分水嶺に見えるもの全部信じたい

(もやがかかったきおくのなかにある)

もやがかかった記憶の中にある

(きみのぬくもりにすがること)

君のぬくもりに縋ること

(おもいまぶたをうすくあけて)

重い瞼を薄く開けて

(じきにおわるせかいにきせいすること)

じきに終わる世界に寄生すること

(だれにだってできるなら)

誰にだってできるなら

(かちまけとかしあわせふしあわせなんてたんらくてきなこたえより)

勝ち負けとか幸せ不幸せなんて短絡的な答えより

(ここにいたってことのしょうめいを)

ここにいたってことの証明を

(いきいそげ！)

生き急げ！

(けつまつだってしゅくめいだってきまっちゃいないぜ)

結末だって宿命だって決まっちゃいないぜ

(ふるえるてでひきがねひくんだすすけたままのでんげきじゅう)

震える手で引き金引くんだ煤けたままの電撃銃

(きりひらいたみちのさきで)

切り拓いた未知の先で

(ぜつぼうがいきをひそめていてもうけとめてぜんぶこわしたい)

絶望が息を潜めていても受け止めて全部壊したい

(ほんとうのいみでじゆうになるよろこび)

本当の意味で自由になる喜び

(つまさきだちでもとどかなかった)

つま先立ちでも届かなかった

(はいいろのきおくがかけめぐってあつくなったのうりで)

灰色の記憶が駆け巡って熱くなった脳裏で

(またおもいだしてるのはゆめでみたきみのえがおだった)

また思い出してるのは夢で見た君の笑顔だった

(そのいみすらわからないままかけだして)

その意味すら分からないまま駆け出して

(いきいそげ！)

生き急げ！

(いきいそげ！)

生き急げ！

(しゅうまつだってうんめいだってのろっていないで)

終末だって運命だって呪っていないで

(ふるえるてでひきがねひくんだすすけたままのでんげきじゅう)

震える手で引き金引くんだ煤けたままの電撃銃

(すなをけってせかいにたって)

砂を蹴って世界に立って

(さがしもとめたはてのぶんすいれいにみえるものぜんぶしんじたい)

探し求めた果ての分水嶺に見えるもの全部信じたい