オレンジに明日はない/ルワン

(あおいかじつをひとつかじると)

青い果実を一つ齧ると

(にがい、そう、あおはにがい)

苦い、そう、青は苦い

(そーだでよっぱらえた)

ソーダで酔っ払えた

(ぼくらがなつにけいかくしたゆめ)

僕らが夏に計画した夢

(たいきん、たいぎをばらまいた)

大金、大義をばら撒いた

(ふたりのようにあいに、あいに！)

二人のように愛に、愛に！

(いきるためにしにたいな)

生きるために死にたいな

(「すっぱいときだけなこう」)

「酸っぱい時だけ泣こう」

(そんなゆびきりをしてはしるの)

そんな指切りをして走るの

(まちがいだとか、もうしらない)

間違いだとか、もう知らない

(すべてはおわりにゆだねよう)

全ては終わりに委ねよう

(ばっどえんどでもきらいじゃない)

バッドエンドでも嫌いじゃない

(そんなしゅみもにていたね)

そんな趣味も似ていたね

(”ｌｅｔ’ｓｇｏｔｏ２７ｃｌｕｂ”だ)

“Let’s go to 27 Club”だ

(うれたおれんじにあすはない！)

熟れたオレンジに明日はない！

(このちっぽけなむてっぽうこそが)

このちっぽけな無鉄砲こそが

(むかちなじぶんとの、けつべつ)

無価値な自分との、訣別

(「むぼうとはじゅんすいのたまもの」)

「無謀とは純粋の賜物」

(そんなむりやりをたずさえて)

そんな無理矢理を携えて

(はりぼてのないふもって)

はりぼてのナイフ持って

(おさないままのやくそくをはたそう)

幼いままの約束を果たそう

(ふくしゅうはうつくしくないとね)

復讐は美しくないとね

(はなたばそえて、にげろよ)

花束添えて、逃げろよ

(ただしい、ただしそれがつみに)

正しい、ただしそれが罪に

(なるとして、あいに、あいに！)

なるとして、愛に、愛に！

(いきるためにぼくたちは)

生きるために僕たちは

(「あますぎたよね」とわらおう)

「甘すぎたよね」と笑おう

(くらいむえいがのせりふのよう)

クライム映画の台詞のよう

(あやまちなど、とうにない)

過ちなど、とうにない

(すべてはぼくらがきめるもの)

全ては僕らが決めるもの

(「ばっどえんどだね、やっと」)

「バッドエンドだね、やっと」

(きがじゅくしたってことなのだろう)

機が熟したってことなのだろう

(”ｗｅｌｃｏｍｅｔｏｓｔａｉｒｗａｙｔｏｈｅａｖｅｎ”)

“Welcome to Stairway to Heaven”

(いかれたおれんじにあすはない！)

逝かれたオレンジに明日はない！