silent

(じゅんぱくのゆきがふるまちからおとが)

純白の雪が降る街から音が

(すべてうばわれていった)

すべて奪われていった

(こんなにしずかだととじこめたことばも)

こんなに静かだと閉じ込めた言葉も

(きこえてしまいそう)

聞こえてしまいそう

(ざつおんのなかあなたのこえだけこころにとけていく)

雑音の中あなたの声だけ心に溶けていく

(まるでみるくをこぼしたようなそんなよる)

まるでミルクをこぼしたようなそんな夜

(そらをみあげてひとりつぶやいたきえてほしいようなことばだけ)

空を見上げてひとり呟いた消えてほしいような言葉だけ

(だけどこころのおとだけはこのゆきもうばえない)

だけど心の音だけはこの雪も奪えない

(くりすますなんてなければいつもどおりの)

クリスマスなんてなければいつも通りの

(なんにもかわらないよるなのに)

何にも変わらない夜なのに

(せいなるせんりつはゆきにとけて)

聖なる旋律は雪に解けて

(じぶんのこどうがひびいてる)

自分の鼓動が響いてる

(よるをおよぐようにすごしたあのしゅんかんを)

夜を泳ぐように過ごしたあの瞬間を

(このすのーどーむみたいにとじこめられたら)

このスノードームみたいに閉じ込められたら

(みえないほしにねがいをこめておとがなくなったよるに)

見えない星に願いを込めて音がなくなった夜に

(たいおんでとけるゆきのけっしょうふれることができない)

体温で溶ける雪の結晶触れることができない

(あなたはわたしのしらないじかんのなかにいる)

あなたは私の知らない時間の中にいる

(こごえるからだちからをぬいたらふるえがすこしおさまった)

凍えるからだ力を抜いたら震えが少しおさまった

(でもそれはせつなむいしきのうちにからだがこわばっていく)

でもそれは刹那無意識のうちに体がこわばっていく

(こんなまっしろなせかいのなかにいたらじぶんだけちょっとよごれてるみたい)

こんな真っ白な世界の中にいたら自分だけちょっと汚れてるみたい

(せいじゃくのおとがうるさくてこんやはきっとねむれない)

静寂の音がうるさくて今夜はきっと眠れない

(ときをかなでるようによろそったきらめきだとしても)

時を奏でるようによろそったきらめきだとしても

(めをとじるとのぞんでもないのにおもいだしてしまう)

目をとじると望んでもないのに思い出してしまう

(このふりつもるゆきはやっぱり)

この降り積もる雪はやっぱり

(あなたとみたかったな)

あなたと見たかったな

(じゅんぱくのゆきがふる)

純白の雪が降る

(「ふるならつもってねきたなくなるだけだから」)

「降るなら積もってね汚くなるだけだから」

(そんなことをおもったわたしは)

そんなことを思った私は

(どんなかおしてた？)

どんな顔してた？

(くりすますなんてなければいつもどおりの)

クリスマスなんてなければいつも通りの

(なんにもかわらないよるなのに)

何にも変わらない夜なのに

(せいなるせんりつはゆきにとけて)

聖なる旋律は雪に解けて

(じぶんのこどうがひびいてる)

自分の鼓動が響いてる

(よるをおよぐようにすごしたあのしゅんかんをこのすのーどーむみたいに)

夜を泳ぐように過ごしたあの瞬間をこのスノードームみたいに

(とじこめられたら)

閉じ込められたら

(みえないほしにねがいをこめておとがなくなったよるに)

見えない星に願いを込めて音がなくなった夜に