銀の少女
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歌詞(問題文)
(ゆうだちをひとりでさまよいあるく)
夕立をひとりで彷徨い歩く
(あかいくつちらばるもりのおくふかく)
赤い靴散らばる森の奥深く
(にわしがさしだしたらくえんのつみ)
庭師が差し出した楽園の罪
(うたがわないままかすかにはをたてる)
疑わないまま微かに歯を立てる
(かがみのむこうがわうつるまなざし)
鏡のむこうがわ映るまなざし
(おとなびたしぐさでわらうしょうじょは)
大人びた仕草で笑う少女は
(「うすべにのあざやかさはまだあなたにはにあわない」)
「薄紅の鮮やかさはまだあなたには似あわない」
(むきしつのかげがささやいたはくちゅうむおかされる)
無機質の影がささやいた白昼夢侵される
(じゅんぱくのひびはうつろってあたりまえにくずれてく)
純白の日々は移ろって当たり前に崩れてく
(そのまどぎわのむこうがわでどうかわたしをさそわないで)
その窓枠の向こう側でどうかわたしを誘わないで
(かざりたてたぎんのぴあのうそをならすおさなさが)
飾り立てた銀のピアノウソを鳴らす幼さが
(ただひとつのこされたもの)
ただひとつ残されたもの
(いばらのなかいきをとめてねむったならそのままで)
茨のなか息を止めて眠ったならそのままで
(ときをとめられるでしょうか)
時を止められるでしょうか
(ただこのままでいたかった)
ただこのままでいたかった
(それもかなわないなら)
それもかなわないなら
(かがみのなかくらいひとみ)
鏡のなか昏い瞳
(もうすぐにおとなになる)
もうすぐに大人になる
(さよなら、わたしのうたかた)
さよなら、わたしのウタカタ
(くすりゆびささったたんしんながれでたあかいろが)
薬指刺さった短針流れ出た赤色が
(さびるならいまはほねのようなからだでいさせてよ)
錆びるなら今は骨のような体でいさせてよ
(あこがれはむねにいきづいてそれでもあさにおびえて)
憧れは胸に息づいてそれでも朝に怯えて
(ふたりむきあうじかんだけがわたしをまもるくさりでした)
二人向き合う時間だけがわたしを守る鎖でした
(もりのむこうだれかのてがまよいみすかしたように)
森のむこう誰かの手が迷い見透かしたように
(おいでなさいとてまねく)
おいでなさいと手招く
(われるかがみうしなわれたわたしのかおしたしょうじょ)
割れる鏡喪われたわたしの顔した少女
(ここでさよならとほほえむ)
ここでサヨナラと微笑む
(またてをはなしたのはだれ?)
また手を離したのは誰?
(いまてをひくのはだれ?)
いま手を引くのは誰?
(わたしだけがわたしのことまもれたのに)
わたしだけがわたしのこと守れたのに
(「いかなきゃね」)
「行かなきゃね」
(さいごのまほうをほどいた)
最後の魔法をほどいた
(わかってたくだけたならすすむだけとこのもりを)
わかってた砕けたなら進むだけとこの森を
(ゆるやかにやきはらいくつだってすてるから)
緩やかに焼き払い靴だって捨てるから
(こころまでつれだして)
ココロまで連れ出して
(はいになったぎんのぴあのさいごのおさなささえも)
灰になった銀のピアノ最後の幼ささえも
(わたしのうででもえていく)
わたしの腕で燃えていく
(いばらのなかつめたいうでわたしのなみだにふれる)
茨のなか冷たい腕わたしの涙に触れる
(あなたがときをうごかして)
あなたが時を動かして
(もうすべてがもりのなかで)
もうすべてが森のなかで
(だけどかまわないから)
だけどかまわないから
(めをそらさず)
目を逸らさず
(まよわぬようつれていってあしたまで)
迷わぬよう連れていって明日まで
(さよなら、わたしのうたかた)
さよなら、わたしのウタカタ