あの日のことば【東山奈央】〈本好きの下剋上3期〉

(ひろいあつめたうたをむねにしまって)

拾い集めた詩を 胸に仕舞って

(まばゆいひかりのなかでは)

眩い光の中では

(わすれたくないおもいでばっかりで)

忘れたくない思い出ばっかりで

(まちがいさがしすれば)

間違い探しすれば

(にがわらいしちゃうようなよるもあった)

苦笑いしちゃうような夜もあった

(みちびかれてであったの)

導かれて出会ったの

(ぐうぜんなんてひとつもないから)

偶然なんて一つもないから

(あゆんだものがたりをたどるたび)

歩んだ物語を辿る度

(ながれだすことばなんだかあなたへ)

流れだす祝福《ことば》 なんだか (あなたへ)

(うまくつたえられそうだよこのむねのねがいとおくひびかせて)

うまく伝えられそうだよ(この胸の願い)　遠く響かせて

(めくるめくるめくるめくるめくひび)

めくる めくる めくる めくるめく日々

(ゆめうつつのなかにひかるほしぞら)

夢うつつの中に光る 星空

(ひろいあつめたうたをむねにしまって)

拾い集めた詩を 胸に仕舞って

(いつだってそばであのひのことばとなえて)

いつだって側で あの日の祝福《ことば》 唱えて

(はなれてるいまおもうのは)

離れてる今 想うのは

(なんてことないいちぺーじ)

なんてことない一幕《一ページ》

(ふとしたいいあいも)

ふとした言い合いも

(いまになってきらきらひかった)

今になって キラキラ光った

(ありがとうつたえさせて)

ありがとう伝えさせて

(ほほえんでたひとみがゆれている)

微笑んでた瞳が揺れている

(えらんだものがたりをたどるたび)

選んだ物語を辿る度

(あふれだすことばなんだかあなたへ)

溢れ出す祝福《ことば》 なんだか (あなたへ)

(うまくつたえられそうだよこのむねのねがいとおくひびかせて)

うまく伝えられそうだよ(この胸の願い)　遠く響かせて

(あおいあおいあおいあおいうみへと)

青い 青い 青い 青い海へと

(ゆめうつつのなかでおちるほしくず)

夢うつつの中で 落ちる星屑

(わすれかけてたうたをいまつたえたい)

忘れかけてた詩を いま伝えたい

(いつだってここでまってる)

いつだって ここで待ってる

(ゆびさきからあふれだしたことばが)

指先から あふれ出した言葉が

(いつのまにかあしたをそっとてらした)

いつの間にか 明日をそっと照らした

(ものくろのしょうかざりをつけていのるの)

モノクロの章　飾りをつけて　祈るの

(まちをいろどるうたをそらへかざって)

街を彩る詩を 空へ飾って

(めくるめくるめくるめくるめくせかい)

めくる めくる めくる めくるめく世界

(ゆめうつつのなかにひかるほしぞら)

夢うつつの中に光る 星空

(ひろいあつめたうたをきみへおくろう)

拾い集めた詩を 君へ贈ろう

(いつだってそばであのひのことばとなえて)

いつだって側で あの日の祝福《ことば》 唱えて

(そっととなえようあいのことばを)

そっと唱えよう　愛の魔法《ことば》を