君の名は。セリフ起こし

(あさ、めがさめると、なぜかないている)

朝、目が覚めると、なぜか泣いている。

(そういうことが、ときどきある)

そういうことが、時々ある。

(みていたはずのゆめは、いつもおもいだせないただ)

見ていたはずの夢は、いつも思い出せない。ただ……

(ただなにかがきえてしまったというかんかくだけが、めざめてからもながくのこる)

ただ……なにかが消えてしまったという感覚だけが、目覚めてからも長く残る。

(ずっとなにかをだれかをさがしている)

ずっと何かを……誰かを……探している。

(そういうきもちにとりつかれたのは、たぶんあのひから)

そういう気持ちに取り憑かれたのは、たぶんあの日から。

(あのひほしがふったひ)

あの日……星が降った日。

(それはまるで)

それはまるで……

(まるで、ゆめのけしきのように、ただひたすらに)

まるで、夢の景色のように、ただひたすらに

(うつくしいながめだった)

美しい眺めだった。

(うーん)

うーん…

(たきくんたきくんおぼえてない)

瀧くん…瀧くん…覚えてない？

(なまえは、みつは！)

名前は、三葉！

(ん？)

ん？

(んんー？んーんー)

んんー？んー…んー

(おねえちゃん、なにしとるの？)

お姉ちゃん、何しとるの？

(いや、すげーほんものっぽいなっておもってえ？おねえちゃん？)

いや、すげー本物っぽいなって思って…え？…お姉ちゃん？

(なにねぼけとるの？ごはん！はよきない！ )

何寝ぼけとるの？ゴ・ハ・ン！はよ来ない！

(うーん)

うーん…

(え？え？えええええええっ？！ )

え？え？えええええええっ？！