モノトニー

(うばってしまったまちなみはてのひらのうえ)

奪ってしまった街並みは掌の上

(めをつぶってみられるならきやすいゆめで)

目を瞑って観られるなら気安い夢で

(ありきたりでいいからさあなたのしあわせを)

在り来りでいいからさ 貴方の幸せを

(みがってだっていえるほどいとおしくあれば)

身勝手だって言えるほど愛おしくあれば

(きえないおもいとかさなって)

消えない想いと重なって

(めまぐるしくかわるぞうけいを)

目まぐるしく変わる造形を

(ゆるせばらくになるか)

赦せば楽になるか

(ふめいりょうなよるはふかくそまる)

不明瞭な夜は深く染まる

(このまどのそとからはあまおとだけ)

この窓の外からは雨音だけ

(たえずたえずまわりめぐる)

絶えず絶えず 廻り巡る

(きせつをまちのぞんだひたきが)

季節を待ち望んだ鶲が

(うたううたうめまいがする)

謳う謳う 眩暈がする

(このねつのことをのろるまま)

この熱の事を忘るまま

(いえるいえるこんなじかんですら)

癒える癒える こんな時間ですら

(むねがいたむくらいなら)

胸が痛むくらいなら

(ちこうせいのえつにひたってたいな)

遅効性の悦に浸ってたいな

(うばってしまったくらやみはあおぞらのもと)

奪ってしまった暗闇は青空の下

(みみふさいできこえるならきままなよくで)

耳塞いで聴こえるなら気儘な欲で

(ありきたりでいいからさあなたのしあわせを)

在り来りでいいからさ 貴方の幸せを

(いたってさいていかこさえもやさしくあれば)

至って最低 過去さえも優しくあれば

(くちないきもちとぶつかって)

朽ちない気持ちとぶつかって

(いきたえてこわれるぞうけいに)

息絶えて壊れる造形に

(ふれればらくになれた)

触れれば楽になれた

(うやむやなかぜがはげしくなる)

有耶無耶な風が激しくなる

(このまどのそとからはあまおとだけ)

この窓の外からは雨音だけ

(たえずたえずまわりめぐる)

絶えず絶えず 廻り巡る

(きせきをまちのぞんだふたりは)

奇跡を待ち望んだ二人は

(ねむるねむるやがてきえる)

眠る眠る やがて消える

(このねつとこどうをのろるまま)

この熱と鼓動を忘るまま

(いえるいえるこんなじかんですら)

癒える癒える こんな時間ですら

(いきがつまるくらいなら)

息が詰まるくらいなら

(ちこうせいのえつにひたってたいのにな)

遅効性の悦に浸ってたいのにな

(あめがふりやみはれるように)

雨が降り止み晴れる様に

(ちがうしゅうきをくりかえすひび)

違う周期を 繰り返す日々

(かわらぬものにかこまれるたび)

変わらぬ物に囲まれる度

(よけいにすべてがひとしくみえてしまうよ)

余計にすべてが等しく見えてしまうよ

(このまどのそとからはあまおとだけ)

この窓の外からは雨音だけ

(たえずたえずまわりめぐる)

絶えず絶えず 廻り巡る

(きせつをまちのぞんだひたきが)

季節を待ち望んだ鶲が

(うたううたうめまいがする)

謳う謳う 眩暈がする

(このねつのことをのろるまま)

この熱の事を忘るまま

(いえるいえるこんなじかんですら)

癒える癒える こんな時間ですら

(むねがいたむくらいなら)

胸が痛むくらいなら

(ちこうせいのえつにひたってたいな)

遅効性の悦に浸ってたいな

(うばってしまったまちなみはてのひらのうえ)

奪ってしまった街並みは掌の上

(めをつぶってみられるならきやすいゆめで)

目を瞑って観られるなら気安い夢で