櫻唄
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歌詞(問題文)
(あのひかわしたふたりのちぎり)
あの日交わした ふたりの契り
(そのこころのうちにはのこっていますか)
その心のうちには残っていますか
(おもいだすのですあなたのおすがた)
思い出すのです あなたの御姿(おすがた)
(よわいみっつはんとてわすれられず)
齢(よわい)みっつ半とて 忘れられず
(つくりしくさりなどは)
作りし鎖などは
(さくらはたやすくこわすのです)
桜はたやすく壊すのです
(このみえないかべにはばまれて)
この見えない壁に阻まれて
(ふたりずっとおなじつきを)
ふたりずっと同じ月を
(みてるはずだけれどとどかず)
見てるはずだけれど届かず
(あなたのことをまもります)
あなたのことを護ります
(あなたがさくらのきなのならば)
あなたが桜の木なのならば
(いちりんのはなにすぎないが)
一輪の花にすぎないが
(みきをまもりきりちります)
幹を守りきり散ります
(あなたのもとにいたいのです)
あなたのもとにいたいのです
(あなたがさくらのはななのならば)
あなたが桜の花なのならば
(そのみこずえにむすびつけて)
その身梢に結び付けて
(ちらせるわけにはまいりません)
散らせるわけには参りません
(いかねばならぬいくさがあります)
行かねば(いかねば)ならぬ戦があります
(さくらはけがれたつちではそだたぬでしょう)
桜は穢れた土では育たぬでしょう
(ちやかなしみでけがれはぬぐえるでしょうか)
血や悲しみで穢れは拭えるでしょうか
(どんなだいちにもねはってみせます)
どんな大地にも根張って(ねはって)見せます
(しんくのうみのなかにうつくしくたつきありましょうか)
深紅の海の中に美しく立つ木ありましょうか
(つぼみくうむしははらわねば)
蕾み(つぼみ)食う虫は払わねば
(あなたおもいことばつむぎ)
あなた想い言葉紡ぎ
(つたえとどけてなお)
伝え届けてなお
(わからず)
わからず
(あまたのかべんをたずさえて)
数多(あまた)の花弁(かべん)を携えて(たずさえて)
(あなたがおれればはなみなちる)
あなたが折れれば花皆散る
(それにくらべてわたしなどは)
それに比べて私などは
(はなのいっぺんにすぎない)
花の一片(いっぺん)に過ぎない
(どうしてもいくというのなら)
どうしても行く(いく)というのなら
(わたしもともについていきます)
私も共について行き(いき)ます
(はなれたはなはちりゆくのみ)
離れた花は散りゆくのみ
(ならばはなれずにいきます)
ならば離れずに行き(いき)ます
(やくそくまもるまえにいかないで)
約束守る前にいかないで
(あなたをおいかけず)
あなたをおいかけず
(ここにいるべきではないのでしょう)
ここにいるべきではないのでしょう
(みやこでまっていてください)
都で待っていてください
(どうかさくらどうかこのみ)
どうか 桜 どうか この身
(あのかたといっしょに)
あの方と一緒に
(まもって)
守って
(おゆるしくださいおひめさま)
お許しください お姫様
(これがさいごのことばとなれど)
これが最後の言葉となれど
(あなたのごおんわすれません)
あなたのご恩忘れません
(おかえしにちってまいりましょう)
お返しに散って参りましょう
(あめがふればさくらのはな)
雨が降れば桜の花
(だいちにおちてくさりはてます)
大地に落ちて腐り果てます
(はながなければさくらはただ)
花がなければ桜はただ
(かれゆくのみしかないのです)
枯れ行く(ゆく)のみしかないのです
(つめたくやまぬあめのよるに)
冷たく止まぬ雨の夜(よる)に
(とつぜんせまるてつのやいばが)
突然迫る鉄の刃が
(しろくちいさきみつらぬいて)
白く小さき身貫いて
(わがめのまえにてついえた)
我が目の前にて潰えた
(やくそくまもれずごめんなさい)
「約束守れずごめんなさい」
(ふるえるかすかなこえだけれど)
震えるかすかな声だけれど
(あなたのみみにとどきますか)
あなたの耳に届きますか
(さくらけんらんにさかせて)
「桜絢爛(さくらけんらん)に咲かせて」