大詔の拝し奉りて
が渙発(かんぱつ)されたことを受けて同日午後7時過ぎ、内閣総理大臣・東條英機がラジオ放送を通じて日本国民に向けて実施した
戦争決意表明演説です。
なかなかに長い文章で、結構聞き応えがあります。
YouTubeに演説映像が上がっているので聞きたい方はどうぞ。
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | なり | 3900 | 帝国政府首脳陣 | 4.3 | 90.8% | 708.2 | 3073 | 311 | 55 | 2024/11/23 |
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問題文
(ただいませんせんのごしょうちょくがかんぱつせられました)
只今宣戦の御詔勅が渙発せられました。
(せいえいなるていこくりくかいぐんはいまやけっしのたたかいをおこないつつあります)
精鋭なる帝国陸海軍は今や決死の戦いを行いつつあります。
(とうあぜんきょくのへいわはこれをねんがんするていこくのあらゆるどりょくにもかかわらず)
東亜全局の平和は、これを念願する帝国のあらゆる努力にも拘らず、
(ついにけつれつのやむなきにいたったのであります)
遂に決裂のやむなきに至ったのであります。
(かはんらいせいふはあらゆるしゅだんをつくし)
過般来政府は、あらゆる手段を尽し
(たいべいこっこうちょうせいのせいりつにどりょくしてまいりましたが)
対米国交調整の成立に努力して参りましたが、
(かはじゅうらいのしゅちょうをいっぽもゆずらざるのみならず)
彼は従来の主張を一歩も譲らざるのみならず、
(かえってえいらんしとれんごうして)
かえって英、蘭、支と連合して
(しなよりわがりくかいぐんのむじょうけんぜんめんてっぺいなんきんせいふのひにん)
支那より我が陸海軍の無条件全面撤兵、南京政府の否認、
(にちどくいさんごくじょうやくのはきをようきゅうしていこくのいっぽうてきじょうほをきょうようしてまいりました)
日独伊三国条約の破棄を要求し帝国の一方的譲歩を強要して参りました。
(これにたいしていこくはあくまでへいわてきだけつのどりょくをつづけましたが)
これに対し帝国はあくまで平和的妥結の努力を続けましたが、
(べいこくはなんらはんせいのいろをしめさずきょうにいたりました)
米国は何ら反省の色を示さず今日に至りました。
(もしていこくにしてかれらのきょうようにくつじゅうせんか)
若し帝国にして彼等の強要に屈従せんか、
(ていこくのけんいをしっついししなじへんのかんすいをきしえざるのみならず)
帝国の権威を失墜し支那事変の完遂を期し得ざるのみならず、
(ついにはていこくのそんりつをもきたいにおちいらしむるけっかとなるのであります)
遂には帝国の存立をも危殆に陥らしむる結果となるのであります。
(ことここにいたりましてはていこくはげんかのじきょくをだかいしじそんじえいをまっとうするため)
事ここに至りましては、帝国は現下の時局を打開し、自存自衛を全うする為、
(だんことしてたちあがるのやむなきにいたったのであります)
断乎として立ち上がるのやむなきに至ったのであります。
(いませんせんのたいしょうをはいしましてきょうくかんげきにたえません)
今宣戦の大詔を拝しまして恐懼感激に堪えません。
(わたしはふしょうなりといえどもいっしんをささげて)
私は不肖なりといえども一身を捧げて
(けっしほうごくただただしんきんをやすんじたてまつらんとのねんがんのみであります)
決死報国、唯々宸襟を安んじ奉らんとの念願のみであります。
(こくみんしょくんもまたおのがみをかえりみず)
国民諸君も、また己が身を顧みず、
(しこのみたてたるのこうえいをおなじうせらるるものとしんずるものであります)
醜の御楯たるの光栄を同じうせらるるものと信ずるものであります。
(およそしょうりのようけつはひっしょうのしんねんをけんじすることであります)
およそ勝利の要訣は、「必勝の信念」を堅持することであります。
(けんこくにせんろっぴゃくねんわれらはいまだかつてたたかいにやぶれたことをしりません)
建国二千六百年、我等は、未だ嘗つて戦いに敗れたことを知りません。
(このしせきのかいここそいかなるきょうてきをも)
この史績の回顧こそ、如何なる強敵をも
(はさいするのかくしんをしょうずるものであります)
破砕するの確信を生ずるものであります。
(われらはこうきあるそこくのれきしをだんじてよごさざるとともに)
我等は光輝ある祖国の歴史を、断じて、汚さざると共に、
(さらにはえあるていこくのあしたをけんせつせむことをかたくちかうものであります)
更に栄ある帝国の明日を建設せむことを固く誓うものであります。
(かえりみればわれらはきょうまでいんにんじちょうとの)
顧みれば、我等は今日まで隠忍、自重との
(さいだいげんをかさねたのでありまするがだんじてやすきをもとめたものでなく)
最大限を重ねたのでありまするが、断じて安きを求めたものでなく、
(またてきのきょうだいをおそれたものでもありません)
又敵の強大を惧れたものでもありません。
(ひたすらせかいへいわのいじと)
ひたすら、世界平和の維持と、
(じんるいのさんかのぼうしとをこねんしたるにほかなりません)
人類の惨禍の防止とを顧念したるにほかなりません。
(しかもてきのちょうせんをうけそこくのせいぞんとけんいとがあやうきにおよびましては)
しかも、敵の挑戦を受け祖国の生存と権威とが危うきに及びましては、
(けつぜんたたざるをえないのであります)
蹶然起たざるを得ないのであります。
(とうめんのてきはぶっしのほうふをほこり)
当面の敵は物資の豊富を誇り、
(これによってせかいのせいはをめざしているのであります)
これに依て世界の制覇を目指して居るのであります。
(このてきをふんさいしとうあふどうのしんちつじょをけんせつせむがためには)
この敵を粉砕し、東亜不動の新秩序を建設せむが為には、
(とうぜんちょうきせんたることをよそうせねばなりません)
当然長期戦たることを予想せねばなりません。
(これとどうじにぜつだいのけんせつてきどりょくをようすることげんをようしません)
これと同時に絶大の建設的努力を要すること言を要しません。
(かくてわれらはあくまでさいごのしょうりがそこくにっぽんにあることをかくしんし)
かくて、我等は飽くまで最後の勝利が祖国日本にあることを確信し、
(いかなるこんなんもしょうがいもこくふくしてすすまなければなりません)
如何なる困難も障碍も克服して進まなければなりません。
(これこそしょうわのみたみわれらにかせられたるてんよのしれんであり)
是こそ、昭和の御民我等に課せられたる天与の試錬であり、
(このしれんをとっぱしてあとにこそ)
この試錬を突破して後にこそ、
(だいとうあけんせつしゃとしてのえいよをこうせいにになうことができるのであります)
大東亜建設者としての栄誉を後世に担うことができるのであります。
(このときにあたりまんしゅうこくおよびちゅうかみんこくとのいっとくいっしんのかんけいいよいよあつく)
このときに当り満洲国及び中華民国との一徳一心の関係いよいよ敦く、
(どくいりょうこくとのめいやくますますかたきをくわえつつあるを)
独伊両国との盟約益々堅きを加えつつあるを、
(かいきんとするものであります)
快欣とするものであります。
(ていこくのりゅうたいとうあのこうはいまさにこのいっせんにあり)
帝国の隆替、東亜の興廃、正に此の一戦に在り、
(いちおくこくみんがいっさいをあげてくににむくいくににじゅんずるのときはいまであります)
一億国民が一切を挙げて、国に報い国に殉ずるの時は今であります。
(はっこうをうとなすこうぼのもとにこのじんちゅうほうごくのだいせいしんあるかぎり)
八紘を宇と為す皇謨の下に、此の尽忠報国の大精神ある限り、
(えいべいといえどもなんらおそるるにたらないのであります)
英米と雖も何等惧るるに足らないのであります。
(しょうりはつねにみいつのしたにありとかくしんいたすものであります)
勝利は常に御稜威の下にありと確信致すものであります。
(わたしはここにつつしんでびちゅうをひれきし)
私はここに、謹んで微衷を披瀝し、
(こくみんとともにたいぎょうよくさんのたんしんをちかうしだいであります)
国民と共に、大業翼賛の丹心を誓う次第であります。