青を焚べて
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歌詞(問題文)
(ひふにのこったこのねつをとかすような)
皮膚に残ったこの熱を融かすような
(つめたいあめをただまっているのに)
冷たい雨をただ待っているのに
(めもくらむくらいにふかいあおがあって)
目も眩むくらいに深い青空があって
(どうしようもないほどかなしくなってさ)
どうしようもないほど悲しくなってさ
(まだきみのことがすきよ)
まだ君のことが好きよ
(きみのそのしぐさにこまくゆらすこえに)
君のその仕草に 鼓膜揺らす声に
(わたしはねぇなんどわらったのでしょう)
私はねぇ何度笑ったのでしょう
(えんりょがちなゆびさきねつつたうくちびる)
遠慮がちな指先 体温伝う唇
(なんどこのからだにふれたのでしょう)
何度、この躰に触れたのでしょう
(なんどこのこころはふるえたのでしょう)
何度、この心は震えたのでしょう
(ひとつひとつかぞえながら)
ひとつひとつ数えながら
(わたしはどれだけこえをころしてないたでしょう)
私はどれだけ声を殺して泣いたでしょう
(もうなにひとつなくさないように)
もう何ひとつ失くさないように
(くしゃくしゃになるまでだきしめていたんだ)
くしゃくしゃになるまで 抱き締めていたんだ
(きみのほはばにあわせてあるいたこわれそうなせかいは)
君の歩幅に合わせて歩いた 壊れそうな世界は
(あまりにもうつくしくていきをのんだ)
あまりにも美しくて息を呑んだ
(いつかとおなじばしょでもちがうそらのいろ)
いつかと同じ場所 でも違う空の色
(ひとりきりたちつくしてしまったんだ)
ひとりきり立ち尽くしてしまったんだ
(またあたらしいきみのあとをさがしてしまう)
また新しい君の痕を探してしまう
(あめがふらないからせめてなくしかなくて)
雨が降らないから せめて泣くしかなくて
(ねえわたしはここにいるよここでむねをならすよ)
ねえ私はここにいるよ ここで胸を鳴らすよ
(きみをおもってながしたなみださえ)
君を想って流した涙さえ
(ぜんぶわたしのものだれにもわたさないよ)
全部、私のもの 誰にも渡さないよ
(きみがいなくてふやしたこのきずさえ)
君がいなくて増やしたこの傷さえ
(ぜんぶわたしのものふれさせやしないよ)
全部、私のもの 触れさせやしないよ
(このめもみみもくちもうでもあしも)
この目も耳も口も腕も足も
(このしんぞうもながれるまっかなちも)
この心臓も流れる真っ赤な血も
(ぜんぶきみのためだけのわたしのもの)
全部君のためだけの私のもの
(だれにもうばわせないよ)
誰にも奪わせないよ
(わたしのちいさなほはばであるいていく)
私の小さな歩幅で歩いていく
(ひろすぎるせかいはあまりにもかなしすぎて)
広すぎる世界は あまりにも悲しすぎて
(まぶたとじてもずっとずっとおくにまだきみがのこっていて)
瞼閉じても ずっとずっと奥にまだ君が残っていて
(むねがきしむくらいただまぶしくて)
胸が軋むくらいただ眩しくて
(まだうずくこいのいろににたもえるようなそらは)
まだ疼く恋の色に似た 燃えるような空は
(あまりにもやさしすぎてせつなくってさ)
あまりにも優しすぎて切なくってさ
(ただせいいっぱいにてをのばしてみたの)
ただ精一杯に手を伸ばしてみたの
(わたしはわたしをつなぎとめるように)
私は私を繋ぎ止めるように
(きみのいろしたせかいでふかくいきをしている)
君の色した世界で深く息をしている
(ちかづいてくるあめのにおいがした)
近づいてくる雨の匂いがした
(ねえわたしはここにいるよここでむねをならすよ)
ねえ私はここにいるよ ここで胸を鳴らすよ
(きみはあおをくべてわたしはあめをまっている)
君は青を焚べて 私は雨を待っている