あいしてる　竹仲絵里

(ねじれてくせかいにのまれ)

ねじれてく世界に飲まれ

(きずついたはね)

傷ついた羽

(まゆのようなそのうでのなかに)

繭のようなその腕の中に

(くるまってねむりたい)

くるまって眠りたい

(ふくざつすぎて)

複雑すぎて

(わからなくなる)

わからなくなる

(ひとつくらい)

ひとつくらい

(たしかなものを)

確かなものを

(あいしてる)

あいしてる

(あいしてる)

あいしてる

(ただそれだけつたえたい)

ただそれだけ 伝えたい

(きえないようにずっと)

消えないように ずっと

(ぎゅっとして)

ぎゅっとして

(もっとふかくだきしめて)

もっと深く 抱きしめて

(つきがふりまいたひかりのこな)

月がふりまいた 光の粉

(ふたりつつんでゆく)

ふたり 包んでゆく

(ひびわれたこころのそこに)

ひび割れた心の底に

(のこってたもの)

残ってたもの

(やさしさはそこにあったのに)

やさしさは そこにあったのに

(いつだってめだたない)

いつだって目立たない

(ただしいことも)

正しいことも

(ちがってみえる)

違って見える

(できるなら)

できるなら

(ほんとのことを)

ほんとのことを

(あいしてる)

あいしてる

(あいしてる)

あいしてる

(ただそれだけしんじたい)

ただそれだけ 信じたい

(けさないようにもっと)

消さないように もっと

(もうなにも)

もうなにも

(こわさないでいたいから)

壊さないで いたいから

(ほしがつむいでくひかりのおび)

星が紡いでく 光の帯

(ふたりむすばれてる)

ふたり 結ばれてる

(おもいをこめる)

思いを込める

(ことばのさきで)

ことばの先で

(どんなみらい)

どんな未来

(まつのでしょうか)

待つのでしょうか

(あいしてる)

あいしてる

(あいしてる)

あいしてる

(ただそれだけつたえたい)

ただそれだけ 伝えたい

(きえないようにずっと)

消えないように ずっと

(ぎゅっとして)

ぎゅっとして

(もっとふかくだきしめて)

もっと深く 抱きしめて

(つきがふりまいたひかりのこな)

月がふりまいた 光の粉

(ふたりつつんでゆく)

ふたり 包んでゆく