ひとりぼっちの晩餐会

(いとしのまどもあぜる)

愛しのマドモアゼル

(こよいあなたをおむかえすることは さいこうのほこりさいだいのよろこびです)

今宵貴方をお迎えすることは 最高の誇り　最大の喜びです

(ではどうぞおくつろぎください)

ではどうぞおくつろぎください

(ゆっくりおかけになって)

ゆっくりおかけになって

(おしろのきっちんがうでによりをかけました)

お城のキッチンが腕によりをかけました

(でぃなーを)

ディナーを

(ようこそどうぞ)

ようこそ　どうぞ

(だいじなおきゃくさま)

大事なお客様

(くびになぷきんをかけてごゆっくり)

首にナプキンをかけてごゆっくり

(すーぷどぅじゅーるおーどヴる)

スープ・ドゥ・ジュール　オードヴル

(どれもおあじはてんかいっぴん)

どれもお味は天下一品

(いちどたべたらとれびあん)

一度食べたらトレビアン

(おうたがいならおさらにきいて)

お疑いならお皿に聞いて

(うたっておどってごうかなひととき)

歌って踊って豪華なひと時

(ふらんすりょうりはさいこうさ)

フランス料理は最高さ

(ごらんくださいめにゅーひらき)

ご覧ください　メニュー開き

(あなたはだいじなげすと)

あなたは大事なゲスト

(しちゅーにすふれ)

シチューにスフレ

(ぷりんにそるべ)

プリンにソルベ

(どれもおしゃれですてきなできばえ)

どれもオシャレで素敵な出来ばえ

(たとえおきゃくがおひとりだけでも)

たとえお客がお一人だけでも

(まるでぱーてぃのようにたのしく)

まるでパーティのように楽しく

(てじなにじゅもんきゃんどるをたてて)

手品に呪文　キャンドルを立てて

(しかもおあじはかんぺき)

しかもお味は完璧

(さあみんなでぐらすあげて)

さあみんなでグラスあげて

(こよいは)

今宵は

(ほらそんなかなしいかおしないで)

ほらそんな悲しい顔しないで

(おきゃくさまにようこそ)

お客さまにようこそ

(じんせいはでもむなしくすぎてゆく)

人生は　でもむなしく過ぎてゆく

(きゅうじもできないうぇいたーなんて)

給仕もできないウェイターなんて

(ああたのしかったあのひび)

ああ楽しかったあの日々

(ふいにすべてきえた)

ふいにすべて消えた

(じゅうねんかんなにもできず)

十年間何もできず

(じまんのうでもふるうこともできず)

自慢の腕もふるうことも出来ず

(すっかりなまけていつかさびついて)

すっかりなまけていつかサビついて

(やほー)

やほー！

(おしろでまいにちごろろん)

お城で毎日ゴロロン

(そしたらとつぜんこりゃたまげた)

そしたら突然こりゃたまげた

(おきゃくさまようれしいことね)

お客様よ　うれしいことね

(わいんをついでなぷきんそろえて)

ワインをついでナプキン揃えて

(でざーとにはおいしいおこうちゃを)

デザートにはおいしいお紅茶を

(かっぷがおどってるまにおちゃをいれて)

カップが踊ってる間にお茶を入れて

(じょうきがうたう)

蒸気が歌う

(まあたいへんしみかしら)

まあ大変　シミかしら

(すぐにふいておかないと)

すぐにふいておかないと

(ようじはどっさり)

用事はどっさり

(ごまんぞくはおきゃくさま)

ご満足はお客様

(いかが)

いかが？

(いかが)

いかが？

(ですか)

ですか？

(ようこそ)

ようこそ　大事な大事なお客様

(ごちゅうもんはなんなりとごじゆうに)

ご注文はなんなりとご自由に

(たのしいうたときゃんどるらいと)

楽しい歌とキャンドルライト

(ごうかけんらんなゆめものがたりを)

豪華けんらんな夢物語を

(ごちそうあれもこれも)

ご馳走あれもこれも

(もうたくさん)

もうたくさん

(たべすぎにはごようじん)

食べすぎには御用心

(ゆめのようなよるをどうぞ)

夢のような夜をどうぞ

(ようこそだいじな)

ようこそ　大事な

(だいじなおきゃくさま)

大事なお客様