友達から聞いた話。2

関連タイピング
-
江戸川乱歩の小説「心理試験」です。
プレイ回数396長文2279打 -
「 夏目漱石 」の坊ちゃんです。段落ごとに分けています
プレイ回数25790長文かな513打 -
江戸川乱歩の小説「心理試験」です。
プレイ回数313長文1076打 -
夏目漱石
プレイ回数91470長文かな512打 -
資産家の息子良雄と、貧しい家庭のあさ子は恋仲になる。
プレイ回数1975長文6006打 -
児童向け短編も多くのこした芥川龍之介の作品です。
プレイ回数27545長文かな2289打
問題文
(ともだちのめがみからきいたはなしだ。)
友達の女神から聞いた話だ。
(「せかいは、せんたくによってつくられているんだよ。」と。)
「世界は、選択によって作られているんだよ。」と。
(そのころ、わたしはちょうどいるいをたたんでいたので「なにをいいやがる」とおもってしまった。)
その頃、私は調度衣類を畳んでいたので「何を言いやがる」と思ってしまった。
(わたしのおもいちがいだった。[せんたく」ではなく「せんたく」だった。)
私の思い違いだった。[洗濯」ではなく「選択」だった。
(それはおいておく。)
それは置いておく。
(わたしがそのはなしにきょうみをしめしたことをかくにんしたのか、めがみははなしをつづけた。)
私がその話に興味を示した事を確認したのか、女神は話を続けた。
(「たとえば、きみがこのままいるいをたたまなかったとしよう。)
「例えば、君がこのまま衣類を畳まなかったとしよう。
(そうすると、ぼくたちはゆかにおいてあるいるいをそのままきることになるね。」)
そうすると、僕達は床に置いてある衣類をそのまま着ることになるね。」
(わたしがたたんでいるさいちゅうのいるいをゆびさす。)
私が畳んでいる最中の衣類を指差す。
(「そのままたたまないとどうなるとおもう?」そうとわれたので、)
「そのまま畳まないとどうなると思う?」そう問われたので、
(「うーん、いつかだれかがたたむかもなぁ。」らっかんてきなことをくちにしてみる。)
「うーん、いつか誰かが畳むかもなぁ。」楽観的なことを口にしてみる。
(「そうであってほしいんだけれどね、ちがうんだよ。)
「そうであって欲しいんだけれどね、違うんだよ。
(もしかしたら、いるいにごきぶりがたまごをうみつけて、)
もしかしたら、衣類にゴキブリが卵を産み付けて、
(ねているあいだにぼくたちはこごきぶりのえさとなっているかもしれないよね。」)
寝ている間に僕達は子ゴキブリのエサとなっているかもしれないよね。」
(「おいやめろ。そんなこわいことがあってたまるか。」)
「おいやめろ。そんな怖いことがあってたまるか。」
(なんてことをいうんだこのめがみは。どうも、こいつとであってからへんなはなしがおおい。)
何て事を言うんだこの女神は。どうも、こいつと出会ってから変な話が多い。
(「あるかもしれないよねぇ?」さらにとうてくる。)
「あるかもしれないよねぇ?」さらに問うてくる。
(ずいぶんとねんちゃくしつだ。なんとなくこのはなしをしたいとがよめてきた。)
随分と粘着質だ。何となくこの話をした意図が読めてきた。
(「つまり、おまえはなにをいいたいんだ?」)
「つまり、お前は何を言いたいんだ?」
(「そのいるい、たたんでおいて。ぼくはさんぽいくから。」)
「その衣類、畳んでおいて。僕は散歩行くから。」
(さいあくだこいつ。)
最悪だコイツ。
(しかしくさってもかみ。なにをされるかわからないのでいちおうしたがっておく。)
しかし腐っても神。何をされるか解らないので一応従っておく。
(めがみがあぱーとをでたあと、わたしはおもった。)
女神がアパートを出た後、私は思った。
(「せかいがせんたくでできているなら、「ぱられるわーるど」はあるだろうか。」と。)
「世界が選択でできているなら、『パラレルワールド』はあるだろうか。」と。
(もしぱられるわーるどがあるなら、わたしはそのせかいにいるのだろうか。)
もしパラレルワールドがあるなら、私はその世界にいるのだろうか。
(ほんとうにごきぶりのえさとなっていたら、いないんじゃなかろうか。)
本当にゴキブリの餌となっていたら、居ないんじゃなかろうか。
(「わたしがいないせかいって、そうぞうしづらいな・・・」)
「私が居ない世界って、想像しづらいな…」
(もしもぱられるわーるどへいくほうほうがあるなら、いってみたい。)
もしもパラレルワールドへ行く方法があるなら、行ってみたい。
(もちろん、あのめがみとともに。)
勿論、あの女神と共に。
(と、そんなことをかんがえていないではやくたたまなければならない。)
と、そんなことを考えていないで早く畳まなければならない。
(ようやくいるいをたたみおわったころ、この201ごうしつはすでにくらくなっていた。)
ようやく衣類を畳み終わった頃、この201号室は既に暗くなっていた。
◆コメントを投稿
※誹謗中傷、公序良俗に反するコメント、歌詞の投稿、無関係な宣伝行為は禁止です。
※ランキング登録した名前で投稿されます。
※コメントは日本語で投稿してください。
※歌詞は投稿しないでください!