友達から聞いた話。3

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問題文
(「「こちょうのゆめ」ってしってるか?」)
「『胡蝶の夢』って知ってるか?」
(まどのそとにみえるがだかちょうだかによって、こちょうのゆめというはなしをおもいだした。)
窓の外に見える蛾だか蝶だかによって、胡蝶の夢という話を思い出した。
(しかし、ゆかにねころがってだらけているめがみはこたえなかった。)
しかし、床に寝転がってだらけている女神は答えなかった。
(かくにんしてみたが、ねていた。いつおきるのだろうか。)
確認してみたが、寝ていた。いつ起きるのだろうか。
(そうそう、こちょうのゆめもねているときのはなしだった。)
そうそう、胡蝶の夢も寝ている時の話だった。
(たしか、ゆめのなかのじぶんとげんじつのじぶんは、どちらがほんものなのか・・・)
確か、夢の中の自分と現実の自分は、どちらが本物なのか…
(というはなしだったきがする。)
という話だった気がする。
(そういえば、やけにしずかだ。)
そういえば、やけに静かだ。
(こいつがねているせいで、じかんがとまっているようだ。)
コイツが寝ているせいで、時間が止まっているようだ。
(おもえば、たいようがいちじかんほどまえからうごいていないきがする。)
思えば、太陽が1時間ほど前から動いていない気がする。
(いまはひるのじゅうにじ、なはずだ。やっぱりとまってるんだな。)
今は昼の12時、なハズだ。やっぱり止まってるんだな。
(あぁ、うららかだ・・・。)
あぁ、うららかだ…。
(そのうちに、わたしはねていたらしい。ひがおち、あきのりょうふうにおこされた。)
そのうちに、私は寝ていたらしい。日が落ち、秋の涼風に起こされた。
(みると、めのまえでめがみがかっぷらーめんをたべていた。)
見ると、目の前で女神がカップラーメンを食べていた。
(「きみ、にじかんもねてたよ。」)
「君、2時間も寝てたよ。」
(「いまはなんじだ?」)
「今は何時だ?」
(「しちじだけど。あ、ごごね。」)
「7時だけど。あ、午後ね。」
(そんなことはわかっている。しかし、おかしい。)
そんなことはわかっている。しかし、おかしい。
(5じにねたとするなら、にゅうみんじのそらはゆうがたのようないろでもおかしくないはずだ。)
5時に寝たとするなら、入眠時の空は夕方のような色でもおかしくないはずだ。
(ましてや、あきのこと。)
ましてや、秋の事。
(「なぁ、おまえ、ひるねしなかったか?」)
「なぁ、お前、昼寝しなかったか?」
(ためしにきいてみたが、めがみのへんとうはわたしのきおくといっちしなかった。)
試しに聞いてみたが、女神の返答は私の記憶と一致しなかった。
(「ねてないよ。」)
「寝てないよ。」
(とつぜん、わらいがこみあげてきた。)
突然、笑いが込み上げてきた。
(こんなにせんめいなきおくをもっているのに、げんじつとはそういしている。)
こんなに鮮明な記憶を持っているのに、現実とは相違している。
(これがまさに、「こちょうのゆめ」というやつらしい。)
これがまさに、「胡蝶の夢」というやつらしい。
(「そんなしつもんして、なにかあったのかい?」)
「そんな質問して、何かあったのかい?」
(わたしは、しばしかんがえて・・・。)
私は、しばし考えて…。
(「ちょうになってきた。」とこたえた。)
「蝶になってきた。」と答えた。
(めがみは、なっとくしたようなかおをして、まためんをすすりはじめた。)
女神は、納得したような顔をして、また麺を啜り始めた。
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