濁るイノセント

(ここがりそうげんそう)

ここが理想幻想

(しろでにごったいのせんと)

白で濁ったイノセント

(まさにそれはきそうてんそう)

まさにそれは奇想転送

(くるったようなつもりだね)

狂ったようなつもりだね

(あのさぁぼくらのせかいはこんなかんじだったか)

あのさぁ僕らの世界はこんな感じだったか

(もうそろそろかえろうかってかあさんがぼくのてをひいたきがしたの)

もうそろそろ帰ろうかって母さんが僕の手を引いた気がしたの。

(そんなじょうしきはずれなことまぁあるはずないけどね)

そんな常識外れなことまぁあるはずないけどね

(かたむいた)

傾いた

(しかいがちょっとぐねった)

視界がちょっとぐねった

(めにもざいくがかかった)

目にモザイクがかかった

(まあこんなもんとわりきった)

まあこんなもんと割り切った

(しなきゃよかった)

しなきゃ良かった!

(くりかえすこのまちなみのむこうに)

繰り返すこの街並みの向こうに

(このせかいのせんたんに)

この世界の先端に

(なあぼくのからだは)

なあ僕の体は

(ここがうぞうむぞう)

ここが有象無象

(ばぐでつくったあくせんと)

バグで作ったアクセント

(まさにそれはいじょうげんしょう)

まさにそれは異常現象

(まがったようなかおしてさ)

曲がったような顔してさ

(あのなぁしらないものはおもいだせんものだろ)

あのなぁ知らない物は思い出せんものだろ。

(そうとりなどしらないがぼくのうえはちのじえがいたきがしたの)

そう鳥など知らないが僕の上8の字描いた気がしたの。

(かなりおざなりざんこくなききにみをまかせしきをまつものか)

かなりおざなり残酷な危機に身を任せ死期を待つものか

(さあにげようそとへ)

さあ逃げようソトへ

(ここよりくらいひへ)

ここより暗い日へ。

(ふりむいた)

振り向いた

(しかしそれがまちがった)

しかしそれが間違った

(めがぼやけていたかった)

目がぼやけて痛かった

(だがいたむひまなどなかった)

だが痛む暇などなかった

(ぼくらふたりはくりかえす)

僕ら2人は繰り返す

(おもいだせないきのうを)

思い出せない昨日を

(いだきしめてたいきのうを)

抱きしめてたい昨日を

(なぁぼくのなまえは)

なぁ僕の名前は

(きがついた)

気がついた。

(そこはたしかにちがった)

そこは確かに違った。

(ひどくくらくせまかった)

酷く暗く狭かった。

(ただなつかしいともおもった)

ただ、懐かしいとも思った。

(はじめてだった)

初めてだった。

(くりかえすぷろぐらむのすいめんで)

繰り返すプログラムの水面で、

(おぼれないできえないで)

溺れないで、消えないで。

(なぁぼくのからだよ)

なぁ僕の体よ

(くりかえす)

繰り返す

(くりかえすこのせかいごとこわして)

繰り返すこの世界ごと壊して

(めのもざいくをはらって)

目のモザイクをはらって

(いまちかえぼうきゃくしないと)

今誓え忘却しないと

(こわれるまえに)

壊れる前に

(くりかえすそのまちなみのむこうに)

繰り返すその町並みの向こうに

(そのせかいのせんたんに)

その世界の先端に

(ああきみのなまえは)

ああ、君の名前は