僕の存在証明

(ねえかみさまぼくをぜんぶつかって)

ねえ神さま　僕を全部使って

(もういっかいもういっかいくりかえす)

「もう一回」「もう一回」繰り返す

(もういっかいつかそういってしまいそう)

「もういっか」いつかそう言ってしまいそう

(ぼうれいのようにとうめいになったぼくを)

亡霊のように透明になった僕を

(きみがみつけた)

君がみつけた

(しゅうてんはないぐうぜんもない)

終点はない　偶然もない

(そうていないのこうけいだけがある)

想定内の光景だけがある

(いのりをささげるためのさいだんはなく)

祈りを捧げるための祭壇はなく

(だんざいだけがある)

断罪だけがある

(きゅうさいはないすうはいもしない)

救済はない　崇拝もしない

(それでもきみがわらった)

それでも君が笑った

(ぼくのそんざいしょうめい)

僕の存在証明

(ねえかみさまぼくはあのれっしゃにのる)

ねえ神さま　僕はあの列車に乗る

(なんどごうかにやかれてもはいになろうとも)

何度業火に灼かれても　灰になろうとも

(どうしてかなこのみちはきみへとつづく)

どうしてかな　この道は君へと続く

(そのいじがまちがいでもいちかばちかでも)

その意地が間違いでも　一か罰かでも

(どうなったっていいやつぶやいてみた)

「どうなったっていいや」呟いてみた

(いつになったらおわるの)

いつになったら終わるの

(とうぜんのようにしょうめいをなくしたぼくを)

当然のように証明をなくした僕を

(ああきみがみつけた)

ああ　君がみつけた

(きゅうせんはないきゅうてんもない)

休戦はない　急転もない

(じょうけんないのこうていだけがある)

条件内の肯定だけがある

(ちかいをたてたあのひのさいわいはなく)

誓いを立てたあの日の幸いはなく

(だんがんだけがある)

弾丸だけがある

(しょうにんはないふくいんはこない)

承認はない　福音はこない

(それでもきみはわらった)

それでも君は笑った

(ねえかみさまぼくがあのれっしゃにのる)

ねえ神さま　僕があの列車に乗る

(どんなじゅうじかをせおってもあいをなくしても)

どんな十字架を背負っても　アイをなくしても

(どうしてかなこのみちはきみへとつづく)

どうしてかな　この道は君へと続く

(そのいじがまちがいでもいちかばちかでも)

その意地が間違いでも　一か罰かでも

(きたれりみよとびらひらかる)

来れり　見よ　扉開かる

(つみとがをにのうひとのこらに)

罪咎を荷のう人の子らに

(ゆるしはあらんやさりとてよあけはきぬ)

赦しはあらんや　さりとて夜明けは来ぬ

(ここにひかりありはれるや)

ここに光あり　ハレルヤ

(しゅうてんはないぐうぜんもない)

終点はない　偶然もない

(そうていないのこうていだけがある)

想定内の肯定だけがある

(いのりをささげるためのさいだんはなく)

祈りを捧げるための祭壇はなく

(だんざいだけがある)

断罪だけがある

(きゅうさいはないすうはいもしない)

救済はない　崇拝もしない

(それでもきみがわらった)

それでも君が笑った

(ぼくのそんざいしょうめい)

僕の存在証明

(ねえかみさまどうかとめないでくれないか)

ねえ神さま　どうか止めないでくれないか

(ちゃんとじょうずにやれるからかえれなくていいから)

ちゃんと上手にやれるから　帰れなくていいから

(どうしてかなともしびはきみへとつづく)

どうしてかな　灯火は君へと続く

(このししがさかれてもじひをなくしても)

この四肢が裂かれても　慈悲をなくしても

(ああぼくはあのれっしゃにのる)

ああ　僕はあの列車に乗る

(なんどごうかにやかれてもはいになろうとも)

何度業火に灼かれても　灰になろうとも

(どうしてかなこのみちはきみへとつづく)

どうしてかな　この道は君へと続く

(そのいじがまちがいでもいちかばちかでも)

その意地が間違いでも　一か罰かでも

(ぼくはせかいをかきかえる)

僕は世界を書き換える