エデン/Teary Planet feat.可不

(しゅうまつのはてにたどりついた)

終末の果てに辿り着いた

(わすれられたりそうきょうで)

忘れられた理想郷で

(げんそうにそまったそのすがたは)

幻想に染まったその姿は

(もうばけものだったんだ)

もう化物だったんだ

(ずっとえがきつづけていたそのけつまつは)

ずっと描き続けていたその結末は

(おもかげもないほどによごれきっていた)

面影も無い程に汚れ切っていた

(まるではりをうしなったてんびんのように)

まるで針を失った天秤のように

(ぜんあくのくべつもはかれないままじゃ)

善悪の区別も秤れないままじゃ

(うぬぼれたりそうをさけぶきぐるいと)

自惚れた理想を叫ぶ気狂いと

(よばれつづけるそんなよまよいごとだ)

呼ばれ続けるそんな世迷い言だ

(かがみにうつしたようなくうろんも)

鏡に映したような空論も

(すいそうのなかののうとほうほうてきかいぎでは)

水槽の中の脳と方法的懐疑では

(にてひなるものだ)

似て非なるものだ

(たどりついたのはらくえんか)

辿り着いたのは楽園か

(ひにくをまとうならくか)

皮肉を纏う奈落か

(あてもなくただようそのさまは)

当ても無く漂うその様は

(まるでぼうれいのいきうつしだ)

まるで亡霊の生き写しだ

(それをこうふくとよぶならば)

それを"幸福"と呼ぶならば

(うばうことはびとくか)

奪う事は美徳か

(それでもみたされないしょうどうは)

それでも満たされない衝動は

(てにおえないほどもうこわれていた)

手に負えない程もう壊れていた

(ただこどくにのまれてふるえていた)

ただ孤独に飲まれて震えていた

(たぶんいつわりだとしるのがこわくて)

多分偽りだと知るのが怖くて

(いずれすべてがはがれおちるまえに)

いずれ全てが剥がれ落ちる前に

(まどろんだみらいをこばむことなど)

微睡んだ未来を拒む事など

(びょうしんをもどすようなかみへのぼうとくだろう)

秒針を戻すような神への冒涜だろう

(けがれたままいきをしていた)

穢れたまま息をしていた

(たどりついたのはらくえんか)

辿り着いたのは楽園か

(ひにくをまとうならくか)

皮肉を纏う奈落か

(みるかげもなくふみにじられたのは)

見る影も無く踏み躙られたのは

(かつてのたわごとだ)

かつての憧れだ

(なりはてたのはかいぶつか)

成り果てたのは怪物か

(いびつにとがったどうけか)

歪に尖った道化か

(ものくろにそまっていくせかいは)

モノクロに染まって往く世界は

(もうまるでいつかにいみきらっていた)

もうまるでいつかに忌み嫌っていた

(あのがんさっかのようだった)

あの贋作家のようだった