10 years　渡辺美里

(そらいちめんひろがったゆうやけみてたら)

空一面広がった 夕焼け見てたら

(もうにどとあえないよなきもちになった)

もう二度と逢えないよな 気持ちになった

(ふたりならんでわらったしゃしん)

二人ならんで笑った写真

(とどかないひきだしにしまわなくっちゃ)

届かないひきだしに しまわなくっちゃ

(あのころはなにもかもおおきくみえた)

あのころは何もかも 大きく見えた

(あのころはなんにでもなれるきがした)

あのころは何(なん)にでも なれる気がした

(しゃだんきごしのぼやけたけしき)

遮断機ごしの ぼやけた景色

(きがつけばははのせをおいこしていた)

気がつけば母の背を追いこしていた

(あれから１０ねんもこのさき１０ねんも)

あれから10年も この先10年も

(ふりむかないいそがないたちどまらない)

振りむかない 急がない 立ちどまらない

(きみだけをぼくだけをあいしたときを)

君だけを ぼくだけを 愛したときを

(いまもほこりにおもうよずっとほこりにおもうよ)

今も誇りに想うよ ずっと誇りに想うよ

(いままでとちがうじぶんになりたくって)

今までと違う自分に なりたくって

(まえがみをそろえたりふくをきがえても)

前髪をそろえたり 服を着がえても

(きみがそばにいないさびしさ)

君がそばに いない淋しさ

(じてんしゃのぺだるにもつたわってくよ)

自転車のペダルにも伝わってくよ

(おおきくなったらどんなおとなになるの)

大きくなったら どんな大人になるの

(まわりのひとにいつもきかれたけれど)

周りの人にいつも 聞かれたけれど

(ときのはやさについてゆけずに)

時の速さに ついてゆけずに

(ゆめだけがりょうてからこぼれおちたよ)

夢だけが両手から こぼれおちたよ

(あれから１０ねんもこのさき１０ねんも)

あれから10年も この先10年も

(いきづまりうずくまりかけずりまわり)

行きづまり うずくまり かけずりまわり

(このまちにこのあさにこのてのひらに)

この街に この朝に この掌(てのひら)に

(たいせつなものはなにかいまもみつけられないよ)

大切なものは何か 今もみつけられないよ

(あれから１０ねんもこのさき１０ねんも)

あれから10年も この先10年も

(ふりむかないいそがないたちどまらない)

振り向かない 急がない 立ち止まらない

(きみだけをぼくだけをあいしたときを)

君だけを ぼくだけを 愛したときを

(あれから１０ねんもこのさき１０ねんも)

あれから10年も この先10年も

(いきづまりうずくまりかけずりまわり)

行きづまり うずくまり かけずりまわり

(このまちにこのあさにこのてのひらに)

この街に この朝に この掌(てのひら)に

(たいせつなものはなにかいまもみつけられないよ)

大切なものは何か 今もみつけられないよ