海賊船〜心の奪い手〜／浦島坂田船

(ここはかいじょうのしろ)

ここは海上の城

(てきはぜんかんしずめよ)

敵は全艦沈めよ

(むはいのわがすいぐんに)

無敗の我が水軍に

(たてついたしんざんもの)

楯突いた新参者

(みめうるわしきすがたのせんちょう)

見目麗しき姿の船長

(なんこうふらくのぼうじゃくぶじん)

難攻不落の傍若無人

(しんじゅのすはだにようえんなえみ)

真珠の素肌に妖艶な笑み

(だれしもこころはざしょうざしょう)

誰しも心は座礁挫傷

(あいてにとってふそくはない)

相手にとって不足はない

(うばえすべてうばえすべてを)

奪え全て奪え全てを

(くちびるにしたをさせ)

唇に舌を刺せ

(うばえすべてうばえすべてを)

奪え全て奪え全てを

(こいにいどむかいぞくせん)

恋に挑む海賊船

(わがりょういきをおかすのはだれだ)

我が領域を侵すのは誰だ

(ことばだくみにもてあそぶからだ)

言葉巧みに弄ぶ身体

(ねつおびさやにおさまらぬかたな)

熱帯び鞘に収まらぬ刀

(たましいにきざもうきみのあざな)

魂に刻もう君の字名

(うらをかいたせんりゃくで)

裏をかいた戦略で

(ふところにとびこまれ)

懐に飛び込まれ

(くびにつめをあて)

首に爪を当て

(われをひざまずかせた)

我を跪かせた

(かたがきごとよろいをはぎとれば)

肩書きごと鎧を剥ぎ取れば

(しょせんはだれしもおすとめすだ)

所詮は誰しも雄と雌だ

(きんぎんざいほうならくれてやる)

金銀財宝ならくれてやる

(かわりにわれをじゆうにつかえ)

代わりに我を自由に使え

(このさいはいにまよいはない)

この采配に迷いはない

(うばわれたうばわれた)

奪われた奪われた

(にくたいからせいしんまで)

肉体から精神まで

(うばわれたうばわれた)

奪われた奪われた

(こいにしずむかいぞくせん)

恋に沈む海賊船

(わがりょういきをおかすのはだれだ)

我が領域を侵すのは誰だ

(ざんこくなあいはくさりかたびら)

残酷な愛は鎖帷子

(むほうちたいとうにすてたなみだ)

無法地帯とうに捨てた涙

(いのちをとしまもりぬくうなばら)

命を賭し守りぬく海原

(きみのぶきとなろう)

君の武器となろう

(きみのたてとなろう)

君の盾となろう

(なんにんたりとものがしはしない)

何人たりとも逃しはしない

(うばえすべてうばえすべてを)

奪え全て奪え全てを

(くちびるにしたをさせ)

唇に舌を刺せ

(うばえすべてをうばえすべてを)

奪え全てを奪え全てを

(こいにいどむかいぞくせん)

恋に挑む海賊船

(わがりょういきをおかすのはだれだ)

我が領域を侵すのは誰だ

(ことばだくみにもてあそぶからだ)

言葉巧みに弄ぶ身体

(ねつおびさやにおさまらぬかたな)

熱帯び鞘に収まらぬ刀

(たましいにきざもうきみのあざな)

魂に刻もう君の字名

(このさいはいにまよいはない)

この采配に迷いはない