イエス

(あめにうたれきみをさがしてさけんでいた)

雨にうたれ　君を探して　叫んでいた

(「あいしてるあいしてるよ」)

「愛してる　愛してるよ」

(ふりしきるあめのおとにこえはかきけされた)

降りしきる雨の音に　声は掻き消された

(とどきはしないでもかまわないはりさけても)

届きはしない　でも構わない　張り裂けても

(「あいしてるあいしてるよ」)

「愛してる　愛してるよ」

(たったひとことかんたんなことばなのに)

たった一言　簡単な言葉なのに

(なぜぼくはきみにいってあげなかったんだろう？)

なぜ僕は君に言ってあげなかったんだろう？

(そとはあめあのひとおなじよるのあめ)

外は雨　あの日と同じ夜の雨

(じかんがわすれさせるのはうそらしい)

時間が忘れさせるのはウソらしい

(じゃれるきみあしらうぼくすねるきみ)

戯れる君　あしらう僕　拗ねる君

(きがつけばきみといたひびおもいだして)

気がつけば　君といた日々　思い出して

(「わたしのことあいしてる？」がきみのくちぐせ)

「私の事愛してる？」が君の口癖

(ごまかすぼくいたずらにわらうきみがすきだったんだ)

ごまかす僕　イタズラに笑う　君が好きだったんだ

(ささいなことできみをなかしたあめにうたれ)

些細な事で　君を泣かした　雨にうたれ

(「もういいもういいよ」)

「もういい　もういいよ」

(なによりもだいじなきみのてをぼくははなしたんだ)

何よりも大事な君の手を　僕は離したんだ

(なみだうかべわらってみせたなみだごえで)

涙浮かべ　笑ってみせた　涙声で

(「ばいばいばいばい」)

「バイバイ　バイバイ」

(だいすきだったきみのえがおがせつなくて・・・)

大好きだった君の笑顔が切なくて・・・

(いとしくて・・・かなしくて・・・またそらがなきだして・・・)

愛しくて・・・悲しくて・・・また空が泣き出して・・・

(はじまりはいつだっけ？おぼえてないけど)

始まりはいつだっけ？　おぼえてないけど

(きみにすきってことばさえいったことなかったね)

君に好きって言葉さえ言った事なかったね

(ねぇいまならいまならまだまにあうのかな？)

ねぇ　今なら　今ならまだ間に合うのかな？

(ぽけっとのなかちかいをしまいこみきみにあいにいくよ)

ポケットの中　誓いをしまい込み　君に会いに行くよ

(あめにうたれきみをだきしめさけんでいた)

雨にうたれ　君を抱き締め　叫んでいた

(「あいしてるあいしてるよ」)

「愛してる　愛してるよ」

(やわらかなえがおのまましずかにめをとじた)

柔らかな笑顔のまま　静かに目を閉じた

(そうこのてはもうはなさないなみだごえで)

そうこの手は　もう離さない　涙声で

(「あいしてるあいしてるよ」)

「愛してる　愛してるよ」

(たったひとことかんたんなことばなのに)

たった一言　簡単な言葉なのに

(なぜもっとはやくいってあげなかったのかな？)

なぜもっと早く言ってあげなかったのかな？

(どうかこのゆびわをうけとってくれませんか？)

どうかこの指輪を受け取ってくれませんか？