「本当の音」KOKIA

(ほんとうはたおれそうで)

本当は倒れそうで

(すごくこわかったよ)

すごく怖かったよ

(ばかみたいにはしゃぎたてて)

バカみたいに　はしゃぎたてて

(へいぜんをよそおっていた)

平然を装っていた

(ゆめばかりかたっているように)

夢ばかり語っているように

(みえたかもしれないけど)

見えたかもしれないけど

(それしかできなかったんだよ)

それしかできなかったんだよ

(かっこつけるしかないようなありさまで)

カッコ付けるしかないような有り様で

(てをのばしてもつかめるものなんてない)

手を延ばしても　掴めるものなんてない

(げんじつとゆめのはざまで)

現実と夢の狭間で

(ひっしにたっていようとした)

必死に立っていようとした

(きょうだいなおうこくではえそらごとがつづいている)

強大な王国では　絵空事が続いている

(ありあまるじょうほうにいつしかのみこまれてく)

有り余る情報に　いつしか呑み込まれてく

(ほんとうのおとをききのがさないよう)

本当の音を　聞き逃さないよう

(たちどまりじぶんのおとをさがしているよ)

立ち止まり　自分の音を探しているよ

(わたしはいまなにをしんじていいのか)

私は今　何を信じていいのか

(こころにひびくひっしなものをみせて)

心に響く　必死なものを見せて

(ほんとうのおとをきかせてほしいの)

本当の音を聴かせてほしいの

(じゃないとこのせかいは)

じゃないと　この世界は

(なにもかもがかざりたてられ)

何もかもが　飾り立てられ

(ほんとうのすがたをうしなってしまった)

本当の姿を　失ってしまった

(わたしのすむこのせかいは)

わたしの棲む　この世界は

(このままじゃあまりにもかなしすぎる)

このままじゃあまりにも　悲しすぎる

(かっこつけるしかないようなありさまで)

カッコ付けるしかないような有り様で

(それでもこのままさびつくよりはいい)

それでも　このまま錆び付くよりはいい

(ほんとうのおとをきかせてほしいの)

本当の音を聴かせてほしいの

(じゃないとこのせかいは)

じゃないと　この世界は

(なにもかもがえそらごとのよう)

何もかもが絵空事のよう

(こころにひびくひっしなものをみせて)

心に響く　必死なものを見せて

(げんじつとゆめのはざまで)

現実と夢の狭間で

(ひっしにたっていようとした)

必死に立っていようとした

(ほんとうのおとをきかせて)

本当の音を　聴かせて