海へ帰る
1978年11月21日 吉田拓郎が32歳の時の作品
1970年代最後のスタジオアルバム
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歌詞(問題文)
(だれかのなまえをよんでみたくなったよ)
誰かの名前を呼んでみたくなったよ
(しらずしらずにじぶんをわすれてしまいそう)
知らず知らずに自分を忘れてしまいそう
(ふりかえるひとはだれひとりいなかったけど)
振りかえる人は誰一人居なかったけど
(そうするうちになにかがみえてくるだろう)
そうするうちに何かが見えて来るだろう
(たちきれたいとをもどかしくもたどってる)
たち切れた糸をもどかしくもたどってる
(くものきれまにあかりをさがすみたいだ)
雲の切れ間に灯りを捜すみたいだ
(ひとがいいとかはなせるやつだとか)
人がいいとか話せる奴だとか
(なぐさめられるきぶんもわるくないものさ)
なぐさめられる気分も悪くないものさ
(ぼくはもともとひとりきりのはずじゃないか)
僕はもともと一人きりの筈じゃないか
(かぜのなかにこころをゆだねたはずじゃないか)
風の中に心をゆだねた筈じゃないか
(うみはふしぎだおおきなはなしあいてだ)
海は不思議だ大きな話し相手だ
(うみへかえるよふるさとへかえるまえに)
海へ帰るよ故郷へ帰る前に
(うみへかえるよおよげないけど)
海へ帰るよ泳げないけど
(きみにあえたことでそれだけでまんぞくだよ)
君に逢えた事でそれだけで満足だよ
(あいがどうしたそれはもうたにんばなしだ)
愛がどうしたそれはもう他人話だ
(すばらしいゆめによえただけでいいんだ)
素晴らしい夢に酔えただけでいいんだ
(おいかけるほどにひとはかなしくなるものさ)
追いかける程に人は悲しくなるものさ
(まずしいときもこころはよりゆたかに)
貧しいときも心はより豊かに
(とめるときにともはるかよりきたる)
富める時に友はるかより来る
(じぶんのなまえをたしかにおぼえられるかい)
自分の名前を確かに覚えられるかい
(ひとにおしえてもらうだけぼくはばかだね)
他人に教えてもらうだけ僕はバカだね
(しぜんのなかでこそいきることにふれるよ)
自然の中でこそ生きる事に触れるよ
(ひとのなかでたすけぶねよんでわらわれたさ)
人の中で助け舟呼んで笑われたさ
(うみはふしぎだかなしくもたのしくも)
海は不思議だ悲しくも楽しくも
(うみへかえるよいずれいくにしても)
海へ帰るよいずれ行くにしても
(うみへかえるよおよげないけど)
海へ帰るよ泳げないけど