星月夜ー由薫ー

(こどものころみあげた)

子供の頃見上げた

(よるのそらにおもった)

夜の空に思った

(あのひとつひとつにだれかのねがいがこもっている)

あの一つ一つに誰かの願いがこもっている

(そのひとつがあなたで)

その一つがあなたで

(すぐとなりでわらってて)

すぐ隣で笑ってて

(ねえときをとめれるなら)

ねえ時を止めれるなら

(この１びょうをきりとって)

この1秒を切り取って

(ほしふるよるに)

星降る夜に

(ただあなたにあいたい)

ただあなたに会いたい

(あなたのなまえをいのるようにそっと)

あなたの名前を祈るようにそっと

(なんども)

何度も

(だきしめているよ)

抱きしめているよ

(だきしめているよ)

抱きしめているよ

(もうわたしもおとなね)

もう私も大人ね

(かわったこと、かわらないこと)

変わったこと、変わらないこと

(とまらないとけいのはりが)

止まらない時計の針が

(つめたくむねをきざんだ)

冷たく胸を刻んだ

(でもあなたにであって)

でもあなたに出会って

(ひびのまぶしさをしって)

日々の眩しさを知って

(まだすこしこわいけど)

まだ少しこわいけど

(いまふみだせるきがしてるよ)

今踏み出せる気がしてるよ

(ほしふるよるに)

星降る夜に

(あいたいがつもるばかり)

会いたいが積もるばかり

(あなたのなまえをいのるようにそっと)

あなたの名前を祈るようにそっと

(なんども)

何度も

(だきしめているよ)

抱きしめているよ

(たかなるこどうが)

高鳴る鼓動が

(からだをおいこしていく)

体を追い越していく

(わたしのなまえをとくべつにしてくれたの)

私の名前を特別にしてくれたの

(いまはただ)

今はただ

(だきしめてたいの)

抱きしめてたいの

(いつもおもってるよ)

いつも想ってるよ

(かじかんだてにぬくもり)

悴んだ手にぬくもり

(めをとじて、そのさきへ)

目を閉じて、その先へ

(ほしふるよるに)

星降る夜に

(ただあなたにあいたい)

ただあなたに会いたい

(あなたのなまえをいのるようにそっと)

あなたの名前を祈るようにそっと

(なんども)

何度も

(だきしめているよ)

抱きしめているよ

(たかなるこどうで)

高鳴る鼓動で

(はだしのままかけていく)

裸足のまま駆けていく

(わたしのなまえをとくべつにしてくれたの)

私の名前を特別にしてくれたの

(あなたが)

あなたが

(てらしつづけてる)

照らし続けてる

(ほしふるよるに)

星降る夜に