シャドウ

(ゆれたあなたのかげがきえてしまうまえに、)

揺れたあなたの影が消えてしまう前に、

(このもえるようなおもいのままにはしりだしたら、)

この燃えるような思いのままに走り出したら、

(またあえるかな？)

また会えるかな？

(さきのみえないこのみちをのぼりきったらなにがあるのか。)

先の見えないこの道を登り切ったら何があるのか。

(あなたはたぶんそこにいるだろう。)

あなたは多分そこに居るだろう。

(ぼくのてのとどかない、しらないばしょ。)

僕の手の届かない、知らない場所。

(つたえたいことはたんじゅんで。でもけっきょくくちにだせずに。)

伝えたい事は単純で。でも結局口に出せずに。

(まちがいさがしをつづけてきたぼくはおいてけぼりだ。)

間違い探しを続けてきた僕は置いてけぼりだ。

(おなじくうきをすっていたはずなのにぼくら、まるでちがうね。)

同じ空気を吸っていたはずなのに僕ら、まるで違うね。

(すろーもーしょんにつつまれたようにひとりおもいだす。)

スローモーションに包まれたようにひとり思い出す。

(ふれたはずのあなたがとおくかすんでいく。)

触れたはずのあなたが遠く霞んでいく。

(それでもあなたにむねをはれるようにうたってるんだよ、いまも。)

それでもあなたに胸を張れるように歌ってるんだよ、今も。

(さきのみえないこのみちのさきのけしきをみてみたいよ。)

先の見えないこの道の先の景色を見てみたいよ。

(あなたはぼくがたどりついてもそのさきにいるのだろうけど。)

あなたは僕が辿り着いてもその先に居るのだろうけど。

(むだとおもえることもすべてつながっていた。)

無駄と思える事も全て繋がっていた。

(いつかそうやっておもえるようにいまはただ、あしをすすめるだけ。)

いつかそうやって思えるように今は只、足を進めるだけ。

(ゆれたあなたのかげがぼんやりみえてきても)

揺れたあなたの影がぼんやり見えてきても

(このもえるようなおもいのままはしりつづける。)

この燃えるような想いのまま走り続ける。

(ゆれたあなたのかげがはっきりみえてくるまで)

揺れたあなたの影がはっきり見えてくるまで

(このもえるようなおもいのままはしるつづけよう。)

この燃えるような想いのまま走る続けよう。

(ぼくのさがしてるものはきっとそこにあるだろう。)

僕の探してるものはきっとそこにあるだろう。

(あなたのようにはうたえないかもしれないけれど、)

あなたのようには歌えないかもしれないけれど、

(まだやれるよ。)

まだやれるよ。

(またあえるよ。)

また会えるよ。