ペルソナの記憶　【あいみょん】

(おむらいすのかえりちをうけてわたしはようやくこいのおわりにきづいた)

オムライスの返り血を受けて 私はようやく恋の終わりに気づいた

(あれだけすなおにふらいぱんのうえでおどってたばたーもちゅうしんでかたまっているわ)

あれだけ素直にフライパンの上で 踊ってたバターも中心で固まっているわ

(めざわりないろちがいのすべてわたしのしゅみだったけれどこうかいするわ)

目障りな色違いの全て 私の趣味だったけれど後悔するわ

(だまってすごしていればそんなこともきにしないですむけどないしんとまどっているわ)

黙って過ごしていればそんな事も 気にしないで済むけど内心戸惑っているわ

(こころのなかにいるあなたのなごりをすべてさしころしていとしかったはずのなまえを)

心の中にいる貴方の名残を全て刺し殺して 愛しかったはずの名前を

(おむらいすになぐりがきしてけしてけしてけして)

オムライスに殴り書きして 消して 消して 消して

(にくむべきじゃないけどいまのわたしにできることそんなんしかない)

憎むべきじゃないけど 今の私にできること そんなんしかない

(あいしゃどうのぱれっとがわれてわたしはようやくなみだがあふれてきたの)

アイシャドウのパレットが割れて 私はようやく涙が溢れてきたの

(あれだけすなおによわいまぶたのうえでひかってたらめもうつくしさをうしなっているわ)

あれだけ素直に弱い瞼の上で 光ってたラメも美しさを失っているわ

(ひとみのなかにいるあなたのおもかげをぜんぶさしころしていとしかったはずのよこがお)

瞳の中にいる貴方の面影を全部刺し殺して 愛しかったはずの横顔

(われたぱれっとでなぐりがきをしてけしてけしてけして)

割れたパレットで殴り書きをして 消して 消して 消して

(ひどいあのひのことおもいだすべきじゃないけど)

酷いあの日のこと 思い出すべきじゃないけど

(いまのわたしにできることそんなんしかない)

今の私にできること そんなんしかない

(きおくのさーがそれはあいまいで)

記憶のサーガ、それは曖昧で

(つごうよくいろをつけくわえてわたしあなたにあってもきっとだいじょうぶ)

都合よく色を付け加えて 私 貴方に会ってもきっと大丈夫

(へいきなかおしてあるいているよかめんをつけてあるいているきっと)

平気な顔して歩いているよ 仮面をつけて歩いている きっと

(もどれないひのことにくむべきじゃないけど)

戻れない日のこと 憎むべきじゃないけど

(いまのわたしにできることそんなんしかない)

今の私にできること そんなんしかない

(わすれたいひのことゆめにまでばけてでるのよ)

忘れたい日のこと 夢にまで化けて出るのよ

(そんなわたしにできることこんなんしかない)

そんな私にできること こんなんしかない