絶世美人

(うれしいひめいがきょうもきこえる)

うれしい悲鳴が　今日も聴こえる…

(あなたとならばこのよのはてへ)

あなたとならば　この世の果てへ

(もうそうだけのじゅかいをたびする)

モウソウダケの　樹海を旅する

(うまれかわってもこいするさだめ)

生まれかわっても　恋する定め

(だってしんわもれんあいたいしつ)

だって　神話も　恋愛体質

(ふりむいたらぜっせいびじん)

ふりむいたら　絶世美人

(びじんはくめいげっかびじん)

美人薄命　月下美人

(かげはおんなたちをきれいにしてゆくの)

影は女たちを　きれいにしてゆくの

(しずかにおなわをちょうだいなさい)

静かに　お縄を　ちょうだいなさい

(くらいせなかにしのびよるしせん)

暗い　背中に　忍びよる死線

(あいされすぎておぼれるつみびとの)

愛されすぎて　溺れる罪びとの

(うれしいひめいがきょうもきこえる)

うれしい悲鳴が　今日も聴こえる

(みかづきのよる)

三日月の夜

(うしろむきってすてきなことね)

後ろ向きって　すてきなことね

(ひとがなくしたおかねもおちてる)

人が失くした　お金も落ちてる

(すてるかみあればひろうかみあり)

捨てる神あれば　拾う紙あり

(それがきゅうきょくじゅんかんしゃかいよ)

それが究極　循環社会よ

(どこへいくのぜっせいびじん)

どこへ逝くの　絶世美人

(びじんはくめいみっかびじん)

美人薄命　ミッカビジン

(かがみよかがみさんきれいになりたいの)

鏡よ鏡さん　きれいになりたいの

(しんだらどうなる？べにをさしましょ)

死んだらどうなる？…紅をさしましょ

(ひとをあいせばおとしあなふたつ)

ひとを愛せば　落とし穴ふたつ

(どくをくらわばさらまでめしあがれ)

毒を喰らわば　皿まで召しあがれ

(くるしいきたいがむねをまどわす)

くるしい期待が　胸を惑わす

(まんげつのよる)

満月の夜

(あなたのことだまぜつぼうふうみ)

あなたの言霊　絶望風味

(いやよいやよもすきのうちなのね)

いやよ　いやよも　好きのうちなのね

(あいされすぎていきがとまりそうな)

愛されすぎて　息がとまりそうな

(うれしいひめいがきょうもきこえる)

うれしい悲鳴が　今日も聴こえる

(みかづきのよる)

三日月の夜