針音

(ねえきみはだれなぜ)

ねえ君は誰　なぜ

(よごとかぞえるあいだにせかいがおわるまで)

夜毎数える間に世界が終わるまで

(しずむどくをぬくよくしったこえが)

沈む毒を抜く　よく知った声が

(すぐとなりで)

すぐ隣で

(きれいなことばだけで)

綺麗な言葉だけで

(いきていきていきて)

生きて生きて生きて

(いければよかったなあ)

いければよかったなあ

(くらいてんじょうをみていた)

暗い天井を見ていた

(きみもそうだ)

君もそうだ

(こたえのないおわりのない)

答えのない終わりのない

(おわりにむかって)

終わりに向かって

(とけいはきざんではりのさきで)

時計は刻んで　針の先で

(これはぼくなのか)

これは僕なのか

(きみはぼくなのか)

君は僕なのか

(ちらかったへやかたづけながら)

散らかった部屋片付けながら

(こころをふさいだかすみをはらって)

心を塞いだ霞を払って

(きずつけたくないほんしん)

傷つけたくない　本心

(できるだけうそはつかないように)

できるだけ嘘はつかないように

(ろうひするそんないし)

浪費するそんな意志

(そんなせいかくだけどなおらないし)

損な性格？だけど治らないし

(むだなかっとうはなかった)

無駄な葛藤はなかった

(しんじたいよ)

信じたいよ

(こたえのないおわりのない)

答えのない終わりのない

(おわりにむかって)

終わりに向かって

(とけいはきざんではりのさきで)

時計は刻んで　針の先で

(これはぼくなのか)

これは僕なのか

(きみはぼくなのかねえ)

君は僕なのか　ねえ

(えらんできたんだ)

選んできたんだ

(きづいたらここにたっていた)

気づいたらここに立っていた

(それでいいんだ)

それでいいんだ

(こたえだったといただした)

答えだった問い質した

(きみのせいかいが)

僕の正解が

(きみをおもいだした)

君を思い出した

(わすれないできょうをきのうを)

忘れないで　今日を昨日を

(そしてこれからのぼくを)

そしてこれからの僕を

(ささいなうんめいがはぐるまをまわす)

些細な運命が歯車を回す

(きみとぼくがであえたこと)

君と僕が出会えたこと

(にせものなんてないんだ)

偽物なんてないんだ

(きみをつれていくむこうがわへ)

君を連れて行く　向こう側へ