沈黙した恋人よ

(みさきのとうだいうなばらみおろしながら)

岬の灯台 海原 見下ろしながら

(まぶしいひざしにときおりひとみほそめる)

眩しい日差しに時折 瞳細める

(ちゅうこのばいくでどれだけはしってきただろう)

中古のバイクで どれだけ走って来ただろう

(あせばむｔしゃつたいようをすいこんだ)

汗ばむTシャツ 太陽を吸い込んだ

(またなつがやってくるまえに)

また夏がやって来る前に

(ぼくらがかわったことふときづかされる)

僕らが変わったこと ふと気づかされる

(このちんもく)

この沈黙

(きみがゆびさすものをぼくはみつけられない)

君が指差すものを 僕は見つけられない

(おなじあおぞらをみているのにとりはどこへいった？)

同じ青空を見ているのに 鳥はどこへ行った?

(きみがだいじなものをぼくはみすごしている)

君が大事なものを 僕は見過ごしている

(そばにいることがあたりまえで)

そばにいることが当たり前で

(そうあいしかたもわすれてしまった)

そう愛し方も忘れてしまった

(いつものこくどういくつのかーぶまがれば)

いつもの国道 いくつのカーブ曲がれば

(かさなるからだはばらんすとりもどすかな)

重なる身体はバランス 取り戻すかな

(かぜきるばいくのえんじんのしんどうがすきだって)

風切るバイクの エンジンの振動が好きだって

(かたってたきみのくちかずがへったよね)

語ってた君の口数が減ったよね

(このなつがさっていくころに)

この夏が去って行く頃に

(ぼくらはみつめあってこたえをだすんだ)

僕らは見つめ合って 答えを出すんだ

(そうさよなら)

そう さよなら

(きみははなそうとしたぼくもはなそうとした)

君は話そうとした 僕も話そうとした

(だけどおたがいをおもいすぎてなにもいえなかった)

だけどお互いを想い過ぎて 何も言えなかった

(もっとすなおになればきっとことばにできた)

もっと素直になれば きっと言葉にできた

(ひとはかわってくとわかってても)

人は変わってくと わかってても

(あのころのじぶんにしばられてたんだ)

あの頃の自分に縛られてたんだ

(ちんもくしはじめたどこかのこいびとたちよ)

沈黙し始めた どこかの恋人たちよ

(ことばにできないそのむねにみみをかたむけ)

言葉にできない その胸に耳を傾け

(とんねるにはいるまえに)

トンネルに入る前に

(かぜのなかで)

風の中で

(ほんとのこと)

ホントのこと

(きみとぼくは)

君と僕は

(なにをつたえる？)

何を伝える?

(きみがゆびさすものをぼくはみつけられない)

君が指差すものを 僕は見つけられない

(おなじあおぞらをみているのにとりはどこへいった？)

同じ青空を見ているのに 鳥はどこへ行った?

(きみがだいじなものをぼくはみすごしている)

君が大事なものを 僕は見過ごしている

(そばにいることがあたりまえでそれがだめだ)

そばにいることが当たり前で それがダメだ

(どんなときもあいをかんじよう)

どんな時も愛を感じよう

(はなさなきゃわからないんだ)

話さなきゃわからないんだ

(だまってちゃなつはおわるよ)

黙ってちゃ夏は終わるよ