潔癖不感症

(めがさめたときがおわりのはじまり)

目が覚めた時が終わりの始まり

(わけもわかんないままうみおとされて)

訳も分かんないまま産み落とされて

(なぁそこのおじょうさんみなよいやなせかいだろ)

なぁ其処の御嬢さん　見なよ　嫌な世界だろ

(おびえたかおしてどこまでいくの)

怯えた顔して何処まで往くの

(はなをつんだのはむちだったからで)

花を摘んだのは無知だったからで

(むしをつぶしたのはみえてなかったから)

虫を潰したのは見えてなかったから

(それはそうときょうはあのこどこへつれていこう)

それはそうと今日はあの娘何処へ連れて行こう

(とりはだがたつくらいのねどすぐろいじいしき)

鳥肌が立つくらいのね　ドス黒い自意識

(あなたのいうやさしさでぼくを)

あなたの言う優しさで僕を

(ようしゃなくきずつけてよ)

容赦無く傷付けてよ

(とりのこされぬようにひっしこいて)

取り残されぬように必死こいて

(せいぜいくうきよんで)

せいぜい空気読んで

(なんでそんなかんたんにぜんぶきめてしまうのさ)

何でそんな簡単に全部決めてしまうのさ

(あいつはしんでいいよきらいなんだはきけがするの)

あいつは死んでいいよ　嫌いなんだ　吐き気がするの

(にくむべきはじぶんかそれともこのせかいか)

憎むべきは自分か　それともこの世界か

(あなたにぜんぶあげるよだからおねがいしんじさせてよ)

あなたに全部あげるよ　だからお願い信じさせてよ

(そういうことあるよたいへんだねわかるよ)

そういう事あるよ　大変だね　分かるよ

(だいじょうぶみかただよしんぱいいらないよ)

大丈夫　味方だよ　心配いらないよ

(てあたりしだいにはしからこえかけてまわって)

手当たり次第に端から声かけて回って

(つれたさかなみわたしてえつにひたっておわり)

釣れた魚見渡して　悦に浸って終わり

(がってにほれたのがわるいから)

勝手に惚れたのが悪いから

(あとのことはいっさいほうち)

後の事は一切放置

(なくわめくおんなよこめにみて)

泣く喚く女横目に見て

(さぁつぎはなにうたおう)

さぁ次はなに歌おう

(ああそうでもそう)

ああそう　でもそう

(きっとたぶんひとはね)

きっと　多分人はね

(だれもかれもみなおかしいよ)

誰も彼も　皆おかしいよ

(でもそうきっとたぶんじぶんがね)

でもそう　きっと　多分自分がね

(せかいちゅうでいちばんばからしい)

世界中で一番馬鹿らしい

(なにでそんなかんたんにぜんぶきめてしまうのさ)

何でそんな簡単に全部決めてしまうのさ

(わたしがわるいのぜんぶあのひとがわらわないのも)

私が悪いの全部　あの人が笑わないのも

(あいすべきはじぶんかそれともこのせかいか)

愛すべきは自分か　それともこの世界か

(あなたにぜんぶあげるよだからおねがいしんじさせてよ)

あなたに全部あげるよ　だからお願い信じさせてよ

(ほらいままたあのこ)

ほら　今　またあの子

(なきだした)

泣き出した